Airペイ(エアペイ)のデメリットとは?評判って悪いの?知っておくべき注意点を総まとめ!

第1章. Airペイ(エアペイ)を導入する9つのデメリットとは?一覧にして一挙解説!

「キャッシュレス決済の導入なら、まずはAirペイ(エアペイ)(AirPAY)」。多くの店舗オーナーがそう考えるのには理由があります。iPadまたはiPhoneさえあれば、業界最多水準の決済方法に驚くほど低い手数料で対応できるからです。
特に、カードリーダー代が実質無料になる「キャッシュレス導入0円キャンペーン」は、初期費用を抑えたいお店にとって、これ以上ない魅力でしょう。
➡︎キャッシュレス導入0円キャンペーン
※2025年6月30日現在
しかし、手放しで「Airペイ(エアペイ)が最高」と言うつもりはありません。魅力的なメリットの裏にあるデメリットを理解せずに導入すると、「こんなはずではなかった…」と後悔する可能性があるからです。
この記事では、Airペイ(エアペイ)の導入を検討するあなたが後悔しないために、考えられる9つのデメリットすべてを、競合サービス(Square, STORES決済)との比較や、具体的な対策と共に徹底解説します。
Airペイ(エアペイ)の全デメリット一覧表
デメリット項目 | 概要 | 対策の可否 | 主な代替案 |
---|---|---|---|
【入金編】 | |||
① 入金が遅い | 月3~6回。QR決済は月1回。 | △ | Square, STORES決済 |
② ゆうちょ銀行不可 | 振込先として指定できない。 | ◯ | 他行口座を開設 |
【機能・スペック編】 | |||
③ Androidで使えない | 対応端末はiOSのみ。 | × | Square, STORES決済 |
④ 分割払いに非対応 | 支払い方法は一括払いのみ。 | × | (業界共通) |
⑤ プリンター別途必要 | 紙レシートの発行には別途購入。 | ◯ | メールレシートで代替 |
⑥ QR決済の入金が別 | QR決済の入金だけ月1回と遅い。 | △ | 経理上の注意で対応 |
⑦ オフライン決済不可 | 通信環境がないと使えない。 | × | Square |
【導入・その他編】 | |||
⑧ 審査に時間がかかる | 申し込みから開始まで数週間。 | △ | 早めの申し込みで対応 |
⑨ 端末の故障・紛失 | 状況により費用負担が発生。 | △ | 規約の理解で対応 |
Airペイ(エアペイ)には9つのデメリットが存在しますが、その多くは対策可能であるか、代替サービスで解決できます。次の章から、一つひとつのデメリットを深く掘り下げていきましょう。
Airペイ以外の端末も検討したい方は、『【2025年最新版】オールインワン決済端末を徹底比較!コスパ最強のおすすめ端末8選もご紹介!』の比較記事も参考になります。
第2章. 【入金編】Airペイ(エアペイ)の資金繰りに関わる2つのデメリット

お店の経営において、売上がいつ、どのように入金されるかは、生命線ともいえる重要なポイントです。Airペイのデメリットとして、まず真っ先に挙げられるのがこの「入金」に関する項目です。
2-1. Airペイ(エアペイ)のデメリット①:入金が遅い(月3~6回)は本当か?
結論から言うと、本当です。 Airペイは、売上が発生した翌日に入金される「翌日入金」には対応していません。入金サイクルは、振込先に指定する金融機関によって月3回または月6回と定められています。
- 月6回入金: みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行
- 月3回入金: 上記以外の金融機関
さらに注意したいのが、d払いやPayPayなどのQRコード決済(Airペイ QR)の売上は、金融機関にかかわらず「月末締め・翌月末払い」の月1回となる点です。クレジットカードや電子マネーの入金サイクルとは異なるため、経理上の管理が必要になります。
競合サービスとの入金サイクル比較
決済サービス | 入金サイクル | 振込手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
Airペイ | 月3~6回 (QR決済は月1回) | 無料 | サイクルは固定だが手数料は一切かからない |
Square | 最短翌営業日 (三井住友/みずほ)<br>週1回 (その他銀行) | 無料 | 資金繰りの速さは業界トップクラス |
STORES決済 | 自動: 月1回<br>手動: 最短翌々営業日 | 無料 (手動で10万円未満は200円) | 柔軟性は高いが、少額入金は有料 |
専門家の視点:
対策・考察
Airペイの入金サイクルが致命的なデメリットになるかは、あなたのお店の資金繰りの状況次第です。もし日々の運転資金に余裕がなく、すぐにでも現金が必要な場合は、Squareの導入を検討するのが賢明でしょう。一方で、多少入金が遅れても、余計な手数料を一切払いたくないというお店には、Airペイが適しています。
入金サイクルとコスト最適化を合わせて見直すなら、『飲食店で毎月かかるランニングコストの内訳と目安!効果的なコスト削減方法まで大公開!』が参考になります。
2-2. Airペイ(エアペイ)のデメリット②:ゆうちょ銀行が使えない
Airペイでは、売上の振込先として「ゆうちょ銀行」を指定することができません。これは、個人事業主の方や、地方で事業をされている方にとっては、意外な落とし穴かもしれません。
筆者の体験談:
対策・考察
このデメリットの対策はシンプルで、「ゆうちょ銀行以外の金融機関口座を用意する」しかありません。
ここでぜひ提案したいのが、これを機に「事業用口座」をきちんと開設するということです。プライベートのお金の流れと事業のお金の流れを分けることは、正確な経営状況の把握や、確定申告の際の手間を大幅に削減するために非常に重要です。
最近では、楽天銀行やPayPay銀行といったネット銀行がおすすめです。
- オンラインで手続きが完結する
- 振込手数料やATM手数料が安い(または無料回数が多い)
- 24時間いつでも残高確認や振込ができる
など、店舗運営の忙しい合間でも管理しやすく、多くのメリットがあります。
事業用口座の見直しや経費削減に関心がある方は、『飲食店の経費削減完全マニュアル!すぐに効果が出るコスト最適化のアイデアをすべて大公開!』をご覧ください。
第3章. 【機能・スペック編】Airペイ(エアペイ)の使い勝手や機能性に関する3つのデメリット

日々の店舗オペレーションにおいて、「使いやすさ」は決済サービス選びの重要な要素です。ここでは、Airペイの対応端末や機能に関するデメリットを3つ、詳しく見ていきましょう。
3-1. Airペイのデメリット③:Android端末では利用できない
Airペイ最大のデメリットと言っても過言ではないのが、利用できる端末がiPhoneまたはiPad(iOS端末)に限定される点です。
普段お使いのスマートフォンがAndroidの場合、Airペイを利用するためだけに、中古のiPhoneやiPadを別途用意する必要があり、余計なコストと手間がかかってしまいます。
筆者の体験談:
対策・考察
もしあなたがAndroidユーザーで、端末を買い換えるつもりがないのであれば、無理にAirペイを選ぶ必要はありません。SquareやSTORES決済といった、優れた代替サービスが存在します。
とにかく手軽に始めたい方 → Square
- Tap to Pay on Android: スマホだけでタッチ決済に対応
- Square リーダー: 約5,000円の小型リーダーで、ICカードや電子マネーにも対応
決済手数料を抑えたい方 → STORES 決済
- 専用の決済端末(約20,000円、条件達成で無料)で、Androidスマホと連携して利用可能
- 特に交通系電子マネーの手数料が1.98%と低いのが魅力
業務効率と端末運用を見直すなら、オペレーション全体の見直しも重要です。『飲食店のオペレーションを劇的に効率化!マニュアルの作成方法まで徹底解説!』
3-2. Airペイ(エアペイ)のデメリット④:分割払いに対応していない
Airペイの支払い方法は、すべて「一括払い」のみです。お客様から「分割払いで」とお願いされても、対応することはできません。
ただし、これはAirペイだけの特別なデメリットではありません。競合であるSquareやSTORES決済も、同様に分割払いやリボ払いには標準で対応していません。
専門家の視点:
対策・考察
エステサロン、学習塾、高級家具店など、顧客単価が非常に高い業種の場合、分割払いに対応できないことが販売機会の損失につながる可能性があります。
その場合は、Airペイのようなモバイル決済ではなく、信販会社と直接契約して専用の決済端末を導入する必要があります。ただし、その場合は導入費用や月額固定費、決済手数料も高くなる傾向があることを理解しておきましょう。
3-3. Airペイ(エアペイ)のデメリット⑤:レシートプリンターは別途購入が必要

Airペイのカードリーダー単体では、紙のレシートを印刷することはできません。お客様に紙のレシートをお渡しするには、対応するレシートプリンターを別途購入し、iPadやiPhoneと接続する必要があります。
利用者の実際の口コミ:
対策・考察
対策は2つあります。
1. メールレシート機能を活用する
Airペイには、お客様のメールアドレス宛に利用控えを送信する機能があります。これで十分というお客様も多く、ペーパーレス化によるコスト削減や環境配慮にもつながります。
2. 推奨プリンターを購入する
どうしても紙のレシートが必要な業態(例:領収書の発行が多い飲食店、高齢のお客様が多い店舗など)の場合は、プリンターの購入を検討しましょう。Airレジに対応した推奨プリンターは、価格帯として2万円~4万円程度です。
この章でわかること:
AirペイのAndroid非対応は明確なデメリットですが、Squareなどの優れた代替案があります。分割払いやプリンターの問題は多くのモバイル決済サービスで共通の仕様であり、運用方法でカバーできる場合がほとんどです。
第4章. 【意外な盲点編】Airペイ(エアペイ)の見落としがちな2つのデメリット

前章に続き、Airペイの機能面で注意すべき点を見ていきましょう。これらは日々の店舗運営や経理作業に直接影響する可能性があるため、事前にしっかり理解しておくことが重要です。
4-1. Airペイ(エアペイ)のデメリット⑥:QRコード決済の入金だけ月1回
Airペイの大きな魅力の一つは、PayPayやd払い、楽天ペイといった主要なQRコード決済に幅広く対応している点です。しかし、その入金サイクルには注意が必要です。
前述の通り、クレジットカードや電子マネーの売上は月3〜6回入金されますが、QRコード決済の売上は「月末締め・翌月末払い」の月1回に固定されています。
筆者の一次体験
対策・考察
このデメリットへの対策は、システム的なものではなく、「経理上の運用でカバーする」ことになります。
1. どの売上が、いつ入金されるかを正確に把握する
Airペイの管理画面では、決済方法別の売上が日次・月次で確認できます。定期的にチェックし、入金予定額を把握する習慣をつけましょう。
2. 会計ソフトを活用する
freeeやマネーフォワード クラウドといったクラウド会計ソフトと連携させれば、売上データを自動で取り込み、入金管理(消込作業)を効率化できます。
QR決済方法と併せて、QR注文との組み合わせも検討してみてください。『QRコード注文システムのやり方と手順を解説!簡単にできる導入方法からメリット・デメリットまで!』
4-2. Airペイ(エアペイ)のデメリット⑦:オフライン決済ができない
Airペイは、決済処理を行うために常にインターネット通信を必要とします。つまり、Wi-Fiが届かない、あるいはスマートフォンの電波が圏外になるといった「オフライン環境」では、一切の決済ができなくなります。
専門家の視点
通常の固定店舗であれば、店内のWi-Fi環境が安定しているため、オフラインになる状況は考えにくいでしょう。しかし、屋外のマーケットやフードフェスへの出店、あるいは山間部や地下街にある店舗など、通信環境が不安定になりがちな場所でビジネスを行う事業者にとって、この点は致命的なリスクになり得ます。

対策・考察
通信が不安定な環境で決済を行う可能性がある場合、Squareの「オフラインモード」が非常に有力な代替案となります。
Squareのオフラインモードとは?
通信が途切れた際に、クレジットカード情報を一時的に決済端末内に暗号化して保存。通信が復旧したタイミングで、自動的に決済処理を完了させる機能です。これにより、電波がない場所でもお客様を待たせることなく、販売機会を逃しません。
第5章. 【導入・運用編】Airペイ(エアペイ)の申し込み前に知っておくべき2つのデメリット

無事に導入を決めても、申し込みや日々の運用の中で「こんなはずでは…」となりがちなポイントが2つあります。スムーズな導入と、安心して使い続けるために、ぜひ知っておいてください。
5-1. Airペイ(エアペイ)のデメリット⑧:審査に時間がかかることがある
「すぐにでもキャッシュレス決済を始めたい!」と思っても、Airペイは申し込み当日から使えるわけではありません。公式サイトでは、申し込みから利用開始まで2週間~1ヶ月程度かかると案内されています。
これは、クレジットカード(JCB, Visa, Mastercardなど)、電子マネー、QR決済といった多数の決済ブランドの審査を、Airペイが窓口となって一括で行うためです。
実際の口コミ
対策・考察
オープン日に間に合わせるなど、利用開始したい時期が決まっている場合は、以下のステップで計画的に申し込みを進めましょう。
「備えあれば憂いなし」です。特に個人事業主の場合、審査に時間がかかる傾向があるため、できるだけ早く行動に移しましょう。
審査が長引く最大の原因は、書類の不備です。本人確認書類の不鮮明な画像、記載内容の誤りなどがないか、提出前に何度も確認しましょう。
申し込み後に送られてくるメールには、重要な案内が記載されている場合があります。迷惑メールフォルダも含めて、こまめに確認するようにしましょう。
導入までのスケジュール管理にもKPIの考え方が役立ちます。『飲食店が設定すべきKPIとは?本当に効果的な目標や指標の設定方法と活用術を徹底解説!』
5-2. Airペイ(エアペイ)のデメリット⑨:端末故障・紛失時の費用
「キャッシュレス導入0円キャンペーン」を利用すると、通常約2万円するカードリーダーを無料で貸与してもらえます。しかし、これはあくまで「貸与品」であり、あなたの所有物になるわけではありません。
通常利用の範囲での自然故障であれば無償で交換してもらえますが、落下による破損、水没、盗難、紛失といった事業者側の過失による場合は、端末代金(20,180円 税込)を請求される可能性があります。
対策・考察
このデメリットは、少しの注意で十分に回避できます。
1. 保管場所を定め、スタッフ全員で共有する
レジ横の専用トレイや、終業後に保管する引き出しなど、定位置管理を徹底しましょう。
2. 丁寧な取り扱いをルール化する
特に、お客様のテーブルで決済を行う「テーブル会計」を導入している店舗では、持ち運びの際にストラップを利用するなど、落下防止策を講じると安心です。
この章でわかること:
審査期間や端末の取り扱いなど、導入・運用フェーズでの注意点を事前に知っておけば、多くのトラブルは未然に防ぐことが可能です。
第6章. デメリットを理解した上でAirペイ(エアペイ)を選ぶべきなのか?
ここまで、Airペイ(エアペイ)が抱える9つのデメリットと、その対策を徹底的に解説してきました。数々のデメリットを見て、「やっぱりAirペイ(エアペイ)はやめた方がいいのかな…」と感じた方もいるかもしれません。
しかし、思い出してください。Airペイ(エアペイ)には、「業界最多水準の決済種別」「業界最安水準の手数料」「振込手数料0円」「Airレジとの優れた連携」といった、他社にはない強力なメリットが存在します。
重要なのは、デメリットを理解し、それが自分のお店にとって許容できるものか、対策可能なものかを見極めることです。
6-1. Airペイ(エアペイ)の導入を強くおすすめする事業者像
以下の項目に多く当てはまるなら、あなたはAirペイ(エアペイ)を選ぶことで、そのメリットを最大限に享受できる可能性が高いでしょう。
- iPhoneまたはiPadをすでに持っている、または導入予定だ
- PayPayやLINE Payなど、とにかく多くの決済手段に1台で対応したい
- 日々の入金スピードよりも、振込手数料が一切かからないことを重視する
- Airレジで売上や顧客管理を行い、業務全体を効率化したい
- 初期費用(カードリーダー代)は絶対にかけたくない
6-2. SquareやSTORES決済を検討すべき事業者像
一方で、以下のような場合は、Airペイ(エアペイ)以外の決済サービスがあなたのお店にとっての最適解になるかもしれません。
- 手持ちのAndroid端末をそのまま使って決済を始めたい → Square, STORES決済
- 売上は1日でも早く現金化したい。資金繰りの速さが最優先だ → Square
- イベント出店など、通信が不安定な環境で利用する機会が多い → Square
- お客様は交通系電子マネーの利用が中心。その手数料を少しでも抑えたい → STORES決済
まとめ
Airペイは、多くの店舗にとって非常にパワフルでコストパフォーマンスに優れた決済サービスです。しかし、万能ではありません。
本記事で解説した9つのデメリットを一つひとつ確認し、あなたのお店の業態、客層、資金状況、そして将来の展望と照らし合わせてみてください。
「デメリットを知り、正しく対策すること」こそが、キャッシュレス決済導入を成功させる最大の鍵です。
現在Airペイ(エアペイ)では、iPadとカードリーダーが無料で貸与される「キャッシュレス導入0円キャンペーン」を実施中です。デメリットを理解した上で、それでもAirペイ(エアペイ)が魅力的だと感じたなら、この絶好の機会を逃さず、まずは公式サイトで詳細を確認してみることをお勧めします。
あなたの店舗の成長を加速させる、最適なキャッシュレス決済が見つかることを心から願っています。