効果の出るバーの集客方法とは?すぐに来店を増やせる最新アイデアを総まとめ!

効果の出るバーの集客方法とは?すぐに来店を増やせる最新アイデアを総まとめ!
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目次

第1章. 集客がうまくいかないバーの特徴と原因とは?

集客がうまくいかないバーの特徴と原因とは?

1-1. 路地裏・ビル上階など目につかない立地の悩み

ビジネス街や繁華街に近いはずでも、ビルの上階や路地裏など、人通りが集中する場所から外れているだけでバーの集客力は大きく変わります。とくに看板を出していなかったり、通りから見えない位置に店舗の入口があると、顧客は「そもそもお店の存在を知らない」状態になりがちです。

一度でもバーを利用してもらえれば、SNSや口コミで広まる可能性がありますが、そうした認知への入り口をつくる工夫が不可欠。ビルのエレベーター前に看板を置く、階段の踊り場に誘導サインを掲示するなど、立地に合わせた方法を検討しましょう。

立地に悩む店舗向けに、より具体的な施策を知りたい方は『立地の悪い飲食店の集客方法を完全解説!お店を繁盛させるための方法と実践アイデアを大公開!』の記事もご覧ください。

筆者の立地失敗談:隠れ家は難しい

私が初めて出店したバーは雑居ビルの3階で、看板がほぼ見えない状態でした。『隠れ家っぽさ』を狙ったつもりが、開店直後は月に数人しか新規客が来ない悲惨な状況に。半年後に人通りの多い歩道沿いにLED看板を設置し、ビル1階の飲食店とも連携でチラシを置いたところ、来店数が倍増したんです。結局、“隠れ家”は認知されて初めて意味があると痛感しました。

1-2. 雰囲気のミスマッチ:内装や接客が原因でリピーターを逃す

店内の雰囲気や接客態度は、バーでの体験を大きく左右します。暗すぎる照明や汚れたテーブル、そっけない接客など、細かな点で顧客が居心地の悪さを感じると、「もう来たくない」という印象を抱かれます。雰囲気づくりには照明の色温度や音楽、席のレイアウトなど多面的な要素が絡むので、ターゲット層に合わせた空間演出が必要です。

たとえば、落ち着いた大人のバーにしたいなら間接照明を多めにし、スタッフの声かけは控えめにするなど、接客スタイルを統一して顧客満足度を高めましょう。

1-3. 集客施策を打たずに「待つだけ」は通用しない

「いつかお客さんが来るだろう」と待つだけでは厳しい時代です。多くのユーザーはGoogle検索やSNSで店舗情報を調べ、雰囲気や料金の目安を把握してから訪れます。オフラインだけでなく、オンライン対策も積極的に行わないと、周辺に競合店が多い地域ほど埋もれてしまいます。

最低限の対策として、Googleビジネスプロフィールへの登録やSNSの活用は今や必須。お店の写真やメニュー、イベント情報を定期的に発信しないと、新規顧客の獲得は難しくなります。


第2章. バーの集客では“強み”が重要!コンセプトとターゲットの作り込み!

バーの集客では“強み”が重要!コンセプトとターゲットの作り込み!

2-1. お店のブランドコンセプトを具体的に言語化する

バーの集客には、まず「何を売りにしているのか」をはっきりさせることが重要です。たとえば「本場のウイスキーにこだわる大人の隠れ家」や「スイーツ感覚で楽しめるカクテルバー」など、コンセプトが明確なほどユーザーはイメージしやすくなります。コンセプトを店名や内装、メニュー名にも反映することで、一貫性のあるブランドイメージが生まれ、顧客の印象に残りやすくなるでしょう。

一度言語化したら、スタッフ全員に共有し「うちのお店はこういう世界観を演出したい」という方針をぶらさないようにしてください。

2-2. ターゲット層を定めてメニュー・価格帯を最適化

コンセプトに紐づけて、どんな顧客に来てほしいかを設定しましょう。たとえば仕事帰りのサラリーマンなら「リーズナブルなハッピーアワー」を、20代女性なら「SNS映えするフルーツカクテル」を全面に打ち出すなど、施策やメニュー構成を最適化できます。

筆者の実践談:具体的なターゲット戦略

以前運営していたバーでは、コンセプトを「厳選ワイン×チーズのペアリング体験」に絞り、ターゲットを30代以降のワイン愛好家に定めました。メニューをワインとチーズのセット中心にした結果、週末の集客率が1.5倍にアップ。口コミでも「ペアリングが充実している」と評判になり、定着率も高まりました。

2-3. 外観デザインや内装演出もターゲットに合わせる

ターゲット層が決まったら、店舗の外観・内装の細部までチューニングを行いましょう。ライトの色合いやBGMのジャンル、テーブルの配置なども重要です。たとえば、若い層を狙うならポップなデザインや映えるインテリアを取り入れると「友達を連れて行きたい」という心理を刺激できます。

外観で雰囲気が伝わるように、看板にもコンセプトを反映させると通りがかりのユーザーの興味を引きやすくなります。統一感があればあるほど「自分に合いそう」という感覚を抱いてもらえるでしょう。

通りすがりの人の目に留まる外観を作るヒントは『集客が増える店舗の入口とは?入りたくなる飲食店の外観の特徴や共通点を徹底解説!』に関する記事でも詳しく紹介しています。

コンサル事例:ターゲット明確化の威力

コンサル先のバーで、当初は学生からOL、会社員まで幅広く呼ぼうとしていましたが、結局どの層にも刺さらず苦戦。そこで“仕事帰りの大人がゆっくり飲める空間”に特化し、フードもつまみ系メニューを中心に切り替えたところ、来客数だけでなく滞在時間も延びて客単価が上がりました。強みとコンセプトを明確にしただけで、常連客が自然と増えていくのを実感しました。


第3章. バーがやるべきオフラインの集客施策5選

バーがやるべきオフラインの集客施策5選

3-1. LED看板やのぼりで視認性を高める

夜間営業がメインのバーにとって、「お店の場所がわからない」ことは大敵です。そこで効果的なのが、ライトアップした看板やのぼり。暗い路地でも、LED看板が目を引けば自然と視線が集まり、足を止めてもらうきっかけになります。ビル上階のバーであれば、エレベーターや階段の入口付近にも案内を掲示しておくと効果的です。

LED看板は費用こそかかりますが、24時間アピールし続けてくれる投資としては十分検討の価値があります。

3-2. チラシとクーポン配布で「周辺住民・通勤者」を呼び込む

地域密着型の集客方法として、チラシ配布は今もなお有効です。駅前や商店街で配るほか、近隣マンションやオフィスにポスティングする手段もあります。とくに「フードやドリンク1杯無料券」など、すぐに使えるクーポンを付けると、初回利用へのハードルがぐっと下がります。

デザインにも配慮し、バーの雰囲気が伝わる写真やキャッチコピーを入れると、興味を持ってもらいやすくなります。チラシの回収率を追跡できるように、クーポンコードを付与しておくと効果測定にも役立ちます。

効果的なチラシ配布を成功させたい方は、『飲食店のポスティング成功完全ガイド!最も集客効果が高い方法を大公開!』も参考になります。

3-3. 地域イベントや他店舗とのコラボ企画で知名度アップ

街ぐるみのイベントや商店街のフェスティバルなどに参加することで、一度に多くのユーザーに存在をアピールできます。はしご酒企画やスタンプラリー形式のイベントを行えば、近隣店舗との相乗効果で認知度が上昇。普段バーを利用しない層が「お祭りの流れで寄ってみる」といった形で新規顧客を獲得しやすくなります。

また、コラボイベントはSNSでも話題になりやすく、投稿を見た他のユーザーが「面白そう!」と興味を持つきっかけにもなります。

3-4. フリーペーパーや雑誌特集での露出拡大

情報誌やグルメ雑誌は、SNSをあまり使わない層にもリーチできる点がメリットです。無料の地域情報誌に掲載を頼むほか、有料のグルメ特集への広告出稿なども検討するとよいでしょう。掲載後は記事を店頭に掲示したり、ホームページやSNSで紹介することで、さらなる集客につながります。

ただし、掲載費の相場は媒体ごとに大きく異なるため、投下コストと期待できる効果を事前にシミュレーションしておくことが必要です。

3-5. オフライン限定メニューの打ち出しで店頭誘導

「チラシ持参で限定カクテルが半額」など、オフラインでしか手に入らない特典を用意するのも有効な戦略です。ポスターや看板に「今だけ限定」を強調することで、通りかかった人が「これは逃せない」と思う誘因を作れます。

SNSや予約サイトには載せていない“特別メニュー”を用意しておくと、わざわざ足を運んでチェックしたいという心理を刺激できます。イベント感を演出して、来店率を高めていきましょう。


第4章. オンラインで今すぐできるバーの集客施策5選

4-1. 公式サイトを「見るだけで行きたくなる」内容に充実化

公式サイトは、バーの顔ともいえる重要な集客チャネルです。メニューやドリンクの写真だけでなく、スタッフやバーテンダーの紹介、店舗コンセプトを分かりやすく伝えるストーリー性のあるページを用意すると、ユーザーの興味を引きやすくなります。サイトが充実しているとSEO効果も高まり、検索結果からの新規顧客獲得にもつながりやすいです。

たとえば「当店人気のウイスキー10選」「限定カクテルの開発ストーリー」など、独自の情報を盛り込むと差別化できます。さらに、スマートフォンでの閲覧を想定したレスポンシブデザインを取り入れれば、ユーザビリティが向上し離脱率を抑えられるでしょう。

4-2. Googleビジネスプロフィール×MEOで近隣ユーザーを獲得

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を活用し、地図検索で上位表示を狙う“MEO対策”も、バーの集客には欠かせません。登録を済ませたら、営業時間や定休日、メニューの写真など情報をこまめに更新しましょう。口コミへの返信も重要で、誠実な対応によってユーザーに好印象を与えられます。

たとえば「駅名+バー」で検索するユーザーは、すぐに利用できる店舗を探しているケースが多いため、MEO対策が進んでいる店舗は優先的に閲覧されやすくなります。口コミ数や評価が増えると検索順位の上昇も見込みやすいため、リピーターにも「良ければ口コミをお願いします」と声をかける習慣づけが有効です。

4-3. SNSは見せ方次第:InstagramとX(旧Twitter)の二刀流

SNSは見せ方次第:InstagramとX(旧Twitter)の二刀流

今やSNSは多くのユーザーにとって、飲食店選びの情報源になっています。バーのようにビジュアル要素の強い業態では、Instagramが特に効果的です。映えるカクテルや店内の雰囲気を写真や短い動画で紹介することで、「ここに行ってみたい」という興味を引き出せます。

一方、X(旧Twitter)は速報性や拡散力が強み。期間限定イベントや割引キャンペーンの告知など、タイムリーな情報発信に向いています。SNS間での重複投稿も構いませんが、それぞれの特徴に合わせて内容を微調整すると、ファン層を広げられるでしょう。

コンサル事例:SNSと公式サイト整備

私が支援した店舗では、まず公式サイトを作り込み、Instagramに力を入れて週3回ペースで投稿。すると“写真映えする内装”が話題になり、SNSフォロワー数が3か月で1,000人超えに。さらにGoogleビジネスプロフィールを充実させた結果、“○○駅 バー”検索でマップ上位に表示されるようになり、夜だけでなく休日昼の問い合わせも増加。オンライン施策の相乗効果を強く実感しました。

4-4. リスティング広告やSNS広告で短期間に知名度アップ

「短期的に一気に認知度を上げたい」「特定のターゲット層に効率的にリーチしたい」という場合、リスティング広告やSNS広告も検討するとよいでしょう。Google検索広告なら「バー 駅名」「バー 女子会」などのキーワードで上位表示を狙えます。SNS広告では、年齢・地域・興味関心など詳細にターゲティングできるメリットがあります。

ただし、広告費用の投下には上限を決め、効果測定を行うことが欠かせません。たとえば「1クリックあたりいくらで、来店にどのくらいつながったか」を把握し、効果的なキーワードやクリエイティブを探ることで費用対効果を最適化できます。

4-5. 飲食系ポータルサイト登録と口コミ対応のポイント

ホットペッパーや食べログなど、飲食系ポータルサイトへの登録は、新規顧客が店舗を知るきっかけとして非常に重要です。特にバーを探すユーザーは「メニュー構成」「ドリンク価格帯」「お店の雰囲気」などを事前にチェックすることが多いため、写真や説明文を充実させましょう。

口コミがついたら、内容に応じて素早く返信すると、他の閲覧者にも「きちんとしたお店」という印象を与えられます。万一、低評価があっても改善策や謝罪を丁寧に記すことで、むしろ評価が上がるケースもあります。常にサイトを放置せず、最新のイベントやキャンペーン情報を更新しておくと、ユーザーの関心を引き続けられるでしょう。


第5章. リピーターを定着させるバーならではの集客術

リピーターを定着させるバーならではの集客術

5-1. LINE公式アカウントやポイントカードで再来店を促す

新規集客だけでなく、リピーター化を意識することでバーの安定経営が実現しやすくなります。LINE公式アカウントを開設し、顧客に「友だち追加」してもらえば、キャンペーンや新メニューのお知らせを直接送れるメリットがあります。来店のきっかけや再訪の動機をつくりやすいため、結果的に客足を着実に伸ばせるでしょう。

また、ポイントカードや独自のスタンプシステムを導入し、来店ごとに特典を設定するのも有効です。具体的には「5回来店で1杯無料」などシンプルな形でも、常連客に喜ばれます。これらのツールで「次はこんな楽しみがある」という期待感を常に作ることがリピーター獲得の鍵です。

スタンプカードを効果的に活用したい方は『飲食店はスタンプカードを導入すべき?具体的な効果とリピート顧客を作るための活用方法を徹底解説!』の記事も合わせてご覧ください。

5-2. 定期的なイベントや限定メニューで「ここにしかない体験」を提供

「毎週金曜はライブ演奏」「月1回限定のコラボフード」など、イベント性のある仕掛けは、定期的にお客様の関心を引きつけます。とくにバーは非日常的な雰囲気を求める方も多いため、趣向を凝らした企画を打ち出すと「またあの空間を楽しみたい」という気持ちにつながりやすいです。

イベント開催を告知する際にはSNSやLINEを活用し、メニュー写真やリハーサル風景などを小出しに見せると期待感を煽れます。実際にイベントに来てくれたユーザーの声をSNSでシェアし、さらに周囲の関心を呼び込む好循環を狙いましょう。

5-3. 来店後フォロー:DMやメールで新情報を届ける

一度来店してくれた顧客の連絡先を把握しておくと、再来店の誘導が格段にしやすくなります。会計時に「次回以降のお得情報をお送りしたいのですが……」と同意を得たうえでメルマガ登録やSNSフォローを促すのもいいでしょう。

ただし、過度な配信や宣伝過多は逆効果。たとえば毎日のようにクーポンを送ると「スパム行為」と判断される可能性があります。月1〜2回程度の落ち着いた配信頻度が目安です。顧客が求めるタイミングで、魅力的な内容を届けるのがポイントといえます。

筆者のリピーター戦略体験談:続けたことで…

自分のバーではLINE公式アカウントとポイントカードを組み合わせることで、約4割がリピーターになりました。具体的には“月替わり限定カクテル”の告知をLINEで送り、ポイントカードが貯まると“次回の1杯無料券”に交換できる仕組み。初めは手間に感じましたが、常連客がSNSで『今月の限定カクテル、美味しい!』と拡散してくれたおかげで、新規とリピーターの両輪が回り始めたんです。


第6章. 実際にあったバー集客の成功事例と失敗事例

実際にあったバー集客の成功事例と失敗事例

6-1. バー専門コンサルが語る「勝てる店と負ける店」の違い

飲食業界に精通したコンサルタントによると、勝ち続けるバーには共通点があると言います。第一にコンセプトがブレないこと。ターゲットのニーズに合った商品開発を継続し、スタッフの接客レベルを維持し続けている店舗はリピーターも離れにくいです。逆に、「もともとカクテルに強い店だったのに、流行りだからと急に焼酎バーに方針転換する」といった場当たり的な変更は、既存顧客を混乱させる可能性が高いとのこと。

また、口コミ対応を丁寧に行い、スタッフ間の連携が取れている店舗は高評価を受けやすいそうです。SNS上の評価や顧客の生の声を真摯に受け止めて改善を図る姿勢が「勝てる店」の条件といえます。

口コミへの適切な対応法については、『口コミへの効果的な返信方法とは?印象の良い例文やテンプレートを大公開!』の記事で詳しくご紹介しています。

6-2. 筆者が歩んだ集客の試行錯誤:良かった点・ダメだった点

私自身も、以前都内でバーを経営していた際、さまざまな試行錯誤を行いました。最初はSNS広告に予算を注ぎ込みすぎて、1か月で数十万円の出費を計上。結果として来客数は多少増えたものの、広告費を差し引くとほとんど利益につながらず、痛い目を見ました。

一方で、「お酒に合わせた特別フード」を毎月変える“月替わりメニュー”を打ち出したところ、リピーター比率が大幅に向上。「今月はどんな組み合わせがあるんだろう?」と楽しみに来店するお客様が増え、SNSでも拡散される流れができました。どんな集客施策も、費用と手間、そして顧客の反応を見ながら微調整するのが大切だと痛感しています。

6-3. リピーター率50%超えを実現した店主のリアル声

地方都市でバーを営むある店主は、独自のイベント企画と「また来店したくなるポイント」の設計によって、リピーター率50%超えを実現。具体的には、季節ごとにテーマを変えた特設メニューと、毎週末に実施するライブ演奏を柱にしていました。

スタッフ全員が顧客に対し「次回もこんなイベントがありますよ」と自然に会話し、SNSやメールでも定期的に情報を配信。店主自身が「楽しい空気づくり」を率先して行うことで、初来店のユーザーもすぐ常連化しやすかったそうです。結果的に、売上の6〜7割がリピーターによる安定収益となり、さらに口コミを呼ぶ好循環を生んでいました。


第7章. バーで集客施策を行う場合の具体的な実行ステップ

7-1. 手間ゼロ&無料で始めるMEO・SNS整備

初期費用をほとんどかけずに取り組める施策として、まずはGoogleビジネスプロフィールへの登録とSNS(InstagramやX)のアカウント整備をおすすめします。Googleビジネスプロフィールでは、店名・住所・営業時間などの基本情報を正しく入力し、店舗写真をこまめに更新しましょう。SNSでは、週に1回でもいいので魅力的な写真やメニュー情報を投稿すれば、少しずつフォロワーを増やせます。

チェックリスト例:

  • Googleビジネスプロフィール:営業時間や定休日を最新に更新
  • Instagram:店舗の世界観が伝わる写真を固定投稿
  • X(旧Twitter):イベントやキャンペーンの告知で拡散力を狙う

これだけでも、「近くでバーを探している」ユーザーやSNSを頻繁にチェックする若年層に対し、最初の接点をつくることが可能です。

7-2. 売上が安定してきたら有料広告やポータルサイト登録へ

ある程度売上と認知度が高まったら、次は有料での広告配信や飲食系ポータルサイトへの有料プラン登録に挑戦すると効果を加速させられます。Googleリスティング広告では、キーワードを絞ることでターゲットユーザーを明確化しやすく、費用対効果を比較的コントロールしやすいメリットがあります。

また、ホットペッパーや食べログの有料プランに加入すると、写真の掲載数が増えたり、トップ表示枠を獲得できるケースがあります。特に繁華街など競合が多いエリアでは、大手ポータルサイト経由の集客が売上の大半を占めることもあるため、検討の価値は大いにあるでしょう。

7-3. リピーター管理を始めて「安定収益」を目指す

安定した経営を目指すうえで鍵になるのがリピーター施策の強化です。具体的には、顧客データの蓄積と分析を行い、来店頻度や平均客単価などを把握しておくと、集客に関するヒントが見えてきます。たとえば、顧客単価が高いグループや利用頻度が高い顧客層がわかれば、そこに向けてより特化したキャンペーンを企画できます。

顧客管理ツールやPOSレジ機能が充実したサービスを導入するのも一手。誕生月割引やメルマガ配信など、細やかなアプローチがしやすくなります。リピーター数が増えるほど月々の売上が安定し、広告費を掛けすぎずに経営を安定させられるでしょう。


第8章. バーの集客に関してよくある質問

8-1. Q:SNSは若年層だけのもの?

SNSと聞くと、若い世代がメインと思われがちですが、実際には30代以上の利用者も増えています。FacebookやInstagram、X(旧Twitter)などを上手に使い分ければ、幅広い年齢層にリーチすることが可能です。特にFacebookはビジネス層に強く、仕事仲間と「行きつけのバーを探す」といった利用方法も多いと言われています。

8-2. Q:女性客向けにメニューを作れば即売上アップするのか?

女性客をターゲットにメニューを充実させることは有効ですが、「安易に甘いカクテルやスイーツを入れればいい」というわけではありません。席の間隔やトイレの清潔感、スタッフの接客に至るまで、女性目線で配慮が行き届いていないとリピーターにはつながりにくいのが現実です。

8-3. Q:クーポン乱発すればリピーターが増える?

クーポンの過剰配布は、一時的な集客にはつながっても、利益率を圧迫しがちです。顧客は「割引だから行く」というマインドになるため、通常価格での利用につながりにくいリスクもあります。適度に特典を用意するにとどめ、店の体験価値を認めてもらう施策が重要です。

8-4. Q:スタッフ数を増やせば接客レベルが上がる?

スタッフが増えるだけでは接客の質は向上しません。むしろ教育や連携が不十分な状態で増員すると、かえって混乱が生じる恐れがあります。スタッフ一人ひとりがコンセプトを理解し、顧客に寄り添う接客ができる体制を整えることが先決です。

8-5. Q:大手ポータルサイトに載せれば一安心?

飲食系ポータルサイトに掲載するだけで終わってしまう店舗が意外と多いですが、放置すると口コミの返信が滞ったり、写真が古いままになったりして逆効果になる場合があります。定期的な更新や口コミ対応を怠らないことで、継続的に評価を維持・向上させられるのです。

8-6. Q:高級路線なら客単価が自動的に上がる?

価格を引き上げただけでは「高級バー」としての価値を感じてもらえず、顧客の期待値に見合わなければ離れていく原因になります。内装や接客レベル、ドリンクの質などすべてにおいてハイクラスを演出しないと“高いだけのお店”という悪評が立つリスクも高いです。


第9章. 効果的なバーの集客を知って明日から実践しよう!

集客を伸ばすには「まず無料でできる施策(SNS・MEO)を整備→反応を見ながら有料広告やポータルサイト登録を検討→リピーター施策で売上を安定化」という段階的アプローチが効果的です。とくにバー業界は、雰囲気や接客の良し悪しが口コミで大きく広まりやすいため、店のコンセプトをぶらさず品質管理を徹底しましょう。

さらに、キャッシュレス導入や独自Payを活用して顧客データを分析し、再訪問を促す仕組みを整えることで、競合がひしめく市場でも継続的な成長を期待できます。

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この記事を書いた人

鵜飼 あきひろのアバター 鵜飼 あきひろ 株式会社Grill 取締役/店舗経営・集客コンサルタント

2014年にオイシックス株式会社で海外事業を担当後、香港・中国現地法人の社長に就任。
2017年に起業した株式会社Emooveでは代表として事業を成長させ売却・EXIT。
現在は株式会社Grillの取締役COOとして複数の飲食店舗を経営する傍ら、現場目線で成果の出る集客支援に取り組んでいる。
豊富な実践経験と経営視点を活かし、小さなお店の“ファンづくり”をサポートするのが信条。

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