【最新版】個人や小規模な飲食店におすすめなPOSレジ完全ガイド!注意点から選び方まで徹底解説!

【最新版】個人や小規模な飲食店におすすめなPOSレジ完全ガイド!注意点から選び方まで徹底解説!
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「うちのような小さな店舗に、高機能なレジは必要なんだろうか?」 「どのレジを選べばいいのか、種類が多すぎて分からない…」 「毎日のレジ締めと売上計算が本当に大変…」

個人で飲食店を経営されている、あるいはこれから開業しようとされているあなたは、今まさにこのような悩みを抱えているのではないでしょうか。

この記事は、私の成功体験と、数々の失敗から得た学びを全て注ぎ込んだ、個人飲食店のオーナー様のための「POSレジ選びの完全ガイド」です。


目次

第1章 個人飲食店の新常識!POSレジの基本を徹底解説!

第1章 個人飲食店の新常識!POSレジの基本を徹底解説!

この章では、POSレジ導入を検討する上で不可欠な基礎知識を解説します。「POSレジとは何か」という根本的な定義から、どのような種類があり、費用はどのくらいかかるのかまで、まずは全体像を掴んでいきましょう。

1-1. そもそも「POSレジ」とは?従来型レジとの決定的違い

「POSレジ」という言葉はよく聞くけれど、一体何がすごいのか、昔ながらのレジと何が違うのか、正確に説明できる方は意外と少ないかもしれません。

POSとは、”Point of Sale”の略で、日本語では「販売時点情報管理」と訳されます。これは、商品やサービスが売れた「その瞬間」に、様々な情報を記録・分析するシステムのことを指します。

つまり、POSレジと従来型のレジ(ガチャレジ)との決定的な違いは、単にお金の計算をするだけでなく、「会計と同時に、経営に役立つデータを自動で収集・分析してくれる」点にあります。

【ガチャレジとPOSレジの情報管理フロー比較】

  • 従来型レジ(ガチャレジ)
    • 会計処理
    • 売上金額の記録(日報作成は手動)
    • → 【ゴール】 その日の売上総額がわかる
  • POSレジ
    • 会計処理(商品情報と紐づけ)
    • 販売データ(商品、価格、日時、顧客情報など)を自動でサーバーに蓄積
    • データを自動で集計・分析(日別・月別売上、商品別ランキング、ABC分析など)
    • → 【ゴール】 経営戦略に活かせる詳細な分析レポートが手に入る

このように、POSレジは単なる会計機器ではなく、あなたの飲食店の経営を強力にサポートする「頭脳」の役割を果たしてくれるのです。

1-2. POSレジの種類と特徴|あなたの飲食店に合うのはどれ?

1-2. POSレジの種類と特徴|あなたの飲食店に合うのはどれ?

POSレジにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や向いている店舗の規模が異なります。ここでは代表的な4つの種類をご紹介します。

レジの種類特徴メリットデメリット向いている店舗
ターミナル型スーパーやコンビニでよく見かける大型の一体型レジ。高機能で耐久性が高い。周辺機器との連携がスムーズ。導入コストが非常に高い(数十万〜)。設置に広いスペースが必要。大規模チェーン店、スーパーなど
パソコン型市販のPCにPOSシステムをインストールして使用する。汎用性が高く、PC操作に慣れていれば使いやすい。周辺機器の接続設定が複雑な場合がある。PCの管理も必要。専門的な在庫管理が必要な小売店など
タブレット型iPadなどのタブレット端末にアプリをインストールして使用。低コストで導入可能。省スペースでデザイン性が高い。直感的な操作が可能。ネットワーク環境に依存する。耐久性はターミナル型に劣る。個人・小規模飲食店、美容室、小売店
決済端末一体型キャッシュレス決済端末にPOS機能が内蔵されている。レジ周りが非常にコンパクトになる。決済とレジ機能が連動。画面が小さく、詳細な分析や操作には不向きな場合も。キッチンカー、イベント出店、小規模店舗

この中で、個人・小規模の飲食店に最もおすすめなのが「タブレット型POSレジ」です。

【導入店舗の口コミ】 

「カウンター6席だけの小さな立ち飲み屋です。大きなレジを置くスペースがなく困っていましたが、iPad一台で済むタブレットPOSレジ(スマレジ)を見つけて即決しました。見た目もおしゃれで、お店の雰囲気を壊さないのが最高です。キャッシュドロワーもiPadとワイヤレスで繋がるので、配線がごちゃごちゃしないのも嬉しいポイントですね。」(30代・立ち飲み屋オーナー)

タブレット型POSレジが個人飲食店に最適な理由は、以下の3点に集約されます。

  • 圧倒的なコストパフォーマンス: ターミナル型が数十万円するのに対し、タブレット型は手持ちのiPadが使えたり、無料で始められるアプリも多く、導入コストを劇的に抑えられます。
  • 限られたスペースを有効活用: 限られたカウンタースペースを圧迫しません。デザイン性の高いスタンドを選べば、お店のインテリアの一部にもなります。
  • スマホ感覚の簡単な操作性: スタッフが入れ替わりやすい飲食店において、誰でもすぐに覚えられる直感的な操作性は、教育コストの削減に直結する重要な要素です。

これらの理由から、これからPOSレジを導入する個人飲食店のオーナー様は、まず「タブレット型」を軸に検討を進めるのが成功への近道と言えるでしょう。

1-3. 気になる費用相場|初期費用・月額費用・決済手数料

「低コストで導入できるのは分かったけど、具体的にいくらかかるの?」という疑問にお答えします。POSレジの費用は、大きく分けて以下の3つで構成されています。

  • 初期費用: レジを使い始めるために最初にかかる費用。
    • 内訳: タブレット端末代、キャッシュドロワー、レシートプリンターなどの周辺機器代。
    • 相場: 0円〜20万円程度。
      • ※手持ちのiPadを使ったり、無料アプリを選んだり、機器をレンタルしたりすることで0円に近づけることも可能です。
  • 月額費用(プラン料金): システムを利用するために毎月支払う費用。
    • 内訳: POSシステムの利用料。プランによって機能が異なる。
    • 相場: 0円〜2万円程度。
      • ※無料プランは基本的なレジ機能のみ、有料プランは高度な売上分析や顧客管理機能などが使えるのが一般的です。
  • キャッシュレス決済手数料: クレジットカードなどの決済が行われるたびに発生する費用。
    • 内訳: 売上金額に対する一定の料率。
    • 相場: 売上の約2.5%〜3.74%程度。
      • ※導入する決済サービスやカードブランドによって異なります。

月額無料プランは魅力的ですが、決済手数料が割高に設定されているケースも少なくありません。例えば、月商80万円の飲食店で考えてみましょう。A社(月額無料/手数料3.25%)とB社(月額6,000円/手数料2.9%)を比較すると、年間のコストは以下のようになります。

A社年間コスト=$800,000×0.0325×12=$312,000円

A社年間コスト=$800,000×0.0325×12=$312,000円 

B社年間コスト=($6,000×12)+($800,000×0.029×12)=$72,000+$278,400=$350,400円

B社年間コスト=($6,000×12)+($800,000×0.029×12)=$72,000+$278,400=$350,400円

このケースではA社の方がお得ですが、月商が200万円になるとB社の方が安くなります。目先の安さだけでなく、ご自身の店舗の売上規模を予測し、年間のトータルコストで比較検討する視点が極めて重要です。

料金体系は一見複雑に見えますが、この3つの費用構造を理解しておけば、各社の料金プランを正しく比較できるようになります。

決済手数料の違いによるコスト影響について、詳しくは『【一覧で比較】キャッシュレス決済の手数料は高いのか?サービス別の相場や目安を徹底解説!』で解説しています。


第2章 POSレジの機能と導入するメリットとデメリット

第2章 POSレジの機能と導入するメリットとデメリット

「機能」が具体的に店舗の運営をどう変えるのか、そしてそれがどのようなメリット・デメリットに繋がるのかを深掘りしていきます。自店の課題を解決してくれる機能はどれか、想像しながら読み進めてみてください。

2-1. こんなことまでできる!飲食店向けPOSレジの主要機能

最近のPOSレジ、特に飲食店向けのものは、私たちが想像する以上に多機能です。ここでは、日々の店舗運営を劇的に変える代表的な機能を「守りの機能(業務効率化)」と「攻めの機能(売上アップ)」に分けてご紹介します。

【守りの機能:日々の手間とミスを削減】

  • 基本的なレジ・会計機能: スピーディーで正確な会計処理。割引やセット販売、複数税率(テイクアウトなど)にも標準で対応。
  • オーダーエントリーシステム(OES): ハンディ端末やタブレットから注文を受けると、キッチンプリンターに自動で調理指示が飛ぶシステム。オーダーミスや伝票の紛失を防ぎます。
  • 在庫管理機能: メニューが売れるたびに、登録しておいたレシピ(原材料)の在庫数が自動で減少。発注点管理で、食材の欠品や過剰在庫を防ぎます。
  • 勤怠管理・スタッフ管理機能: スタッフの出退勤をレジで打刻・管理。人件費の計算を自動化します。

【攻めの機能:客単価とリピート率を向上】

  • 売上分析機能: ABC分析(売れ筋・死に筋商品の分析)、時間帯別・曜日別売上分析、客層分析など、様々な切り口で売上データを可視化。勘や経験に頼らない、データに基づいた経営判断を可能にします。
  • 顧客管理機能(CRM): お客様の来店履歴、注文履歴、誕生日などの情報を記録。再来店を促すアプローチに活用できます。
  • ポイント・クーポン機能: 来店ポイントを付与したり、特定の顧客にクーポンを発行したりする機能。リピーター育成に直結します。
  • 外部システム連携: 会計ソフト(freee, マネーフォワードなど)と連携して確定申告の手間を削減したり、予約管理システム(トレタなど)と連携して予約情報を一元管理したりできます。

2-2. 機能がもたらす絶大な効果|POSレジ導入のメリット

2-2. 機能がもたらす絶大な効果|POSレジ導入のメリット

前項で紹介した機能は、店舗経営に具体的にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。ここでは、導入によって得られる7つの大きなメリットをご紹介します。

  • 会計業務の迅速化とヒューマンエラーの削減: 会計ミスや釣銭間違いが激減。お客様を待たせることなく、スムーズな会計が実現します。
  • データに基づいた正確な経営判断: 勘や経験だけに頼らず、客観的なデータで売れ筋商品や効果的な販促を判断できます。
  • 在庫管理の最適化とフードロス削減: 適正な在庫管理で、品切れによる機会損失や、過剰在庫による廃棄ロスを最小限に抑えます。
  • スタッフの業務負担軽減と教育コスト削減: オーダーミスが減り、レジ締めも簡単になるため、スタッフは接客など本来の業務に集中できます。新人教育の時間も短縮されます。
  • 顧客情報の活用によるリピーター育成: 顧客データを元にしたきめ細やかなサービスや販促で、お客様との関係性を深め、再来店を促進します。
  • 多様なキャッシュレス決済へのスムーズな対応: お客様の支払いニーズに応えることで、機会損失を防ぎ、顧客満足度を向上させます。
  • 複数店舗管理の一元化: 将来的に多店舗展開を考えている場合、本部で全店舗の売上や在庫状況をリアルタイムに把握できます。

【引用データ:データ活用の重要性】

 実際に、中小企業庁が発行する「2023年版 小規模企業白書」によると、ITツールを導入し、データ分析を経営判断や事業計画策定に活用している企業は、活用していない企業に比べて増収を達成している割合が高いことが示されています。POSレジの導入は、まさにこの「データ活用経営」の第一歩なのです。(出典:中小企業庁「2023年版 小規模企業白書」)

POSレジの導入は、単なる「効率化」に留まらず、店舗の「収益力」そのものを高めるための戦略的な投資と言えるでしょう。

キャッシュレス化による集客・売上アップのヒントは『個人事業主のキャッシュレス決済導入なら!絶対おすすめな端末5選と選び方を徹底解説!』から。

2-3. 導入前に知るべき注意点(デメリット)と対策

もちろん、POSレジにもメリットばかりではありません。導入を後悔しないために、事前に知っておくべき注意点(デメリット)と、その対策を正直にお伝えします。

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デメリット対策
導入・運用コストがかかる・無料プランや低価格プランから始める・補助金や助成金を積極的に活用する・周辺機器は中古品やレンタルも検討する
インターネット環境に依存する・安定したWi-Fi環境を整備する・オフラインでも会計が可能な機能を持つPOSレジを選ぶ
操作に慣れるまで時間がかかる・無料お試し期間で操作性を徹底的に確認する・導入時のトレーニングサポートが手厚いサービスを選ぶ・マニュアルが整備されているか確認する
停電時に使えなくなるリスク・モバイルバッテリーや小型の無停電電源装置(UPS)を準備しておく

【筆者の失敗談】 

サポート体制の確認を怠った悲劇 私が最初に導入を検討した格安POSレジは、サポートがメールのみでした。「まあ、大丈夫だろう」と高を括っていましたが、ある金曜の夜、満席のピークタイムにレジがフリーズ。パニックになりながらサポートにメールしましたが、返信があったのは翌日の昼でした。その間、会計は全て手計算と記憶に頼るしかなく、お客様には多大なご迷惑をおかけし、売上も数千円合わないという散々な結果に。この経験から、「トラブル時にすぐ繋がる電話サポート」は、月額料金以上の価値があると痛感し、サポート体制が手厚い現在のレジに乗り換えました。

デメリットを正しく理解し、事前に対策を講じておくことで、POSレジ導入のリスクは大幅に軽減できます。


第3章 個人飲食店向け!失敗しないレジの選び方と5つのステップ

第3章 個人飲食店向け!失敗しないレジの選び方と5つのステップ

最も重要な「あなたのお店に最適なPOSレジを選ぶための具体的な手順」を、5つのステップに分けて解説します。このステップに沿って一つひとつ検討を進めれば、数ある選択肢の中から、後悔しない一台を論理的に選び出すことができます。

3-1. ステップ1:店舗の課題を洗い出す(必要な機能の明確化)

POSレジ選びで最もやってはいけないのが、「人気ランキング1位だから」「一番安いから」といった理由だけで決めてしまうことです。まずやるべきは、「自分のお店が今、どんな課題を抱えているか」を明確にすることです。

以下のチェックシートを使って、あなたのお店の現状を客観的に評価してみましょう。

【あなたの飲食店の課題発見チェックシート】

《業務効率に関する課題》

 [  ] レジ締めや日報作成に毎日30分以上かかっている
 [  ] オーダーの聞き間違いや、キッチンへの伝え漏れが月に1回以上ある
[   ] 食材の在庫が合わず、品切れや廃棄が発生することがある
 [  ] スタッフの勤怠管理や給与計算が煩雑だ
 [  ] 確定申告の際の経理作業に膨大な時間がかかる

《売上・集客に関する課題》

 [  ] 新規のお客様は来るが、リピーターに繋がっている実感がない
 [  ] どのメニューが本当に儲かっているのか、正確に把握できていない
 [  ] キャンペーンを打っても、効果があったのかどうか分析できていない
 [  ] お客様の男女比や年齢層を把握できていない
 [   ] テイクアウトやデリバリーを始めたいが、管理が大変そうだ

チェックが多く付いた項目こそ、あなたの店が優先的に解決すべき課題です。例えば、「オーダーミスが多い」ならオーダーエントリー機能が、「リピーターが少ない」なら顧客管理機能が必須、といった具合に、必要な機能が見えてきます。

3-2. ステップ2:予算を立てる(初期費用・月額費用・決済手数料)

解決したい課題と必要な機能が明確になったら、次は「予算」を具体的に考えます。第1章で解説した通り、費用は「初期費用」「月額費用」「決済手数料」の3つで構成されます。

ここで重要なのは、「安さ」だけで選ばないこと。必要な機能が備わっていなければ、安く導入しても課題は解決しません。ステップ1で明確にした「必須機能」を搭載しているプランの中から、予算に合うものを選びましょう。

【予算策定のポイント】

  • 初期費用: 周辺機器(タブレット、ドロワー、プリンター)にいくらまでかけられるか?
    • 節約術: 手持ちのiPadを活用する。補助金を活用する。機器レンタルプランを検討する。
  • 月額費用: 毎月の固定費として、いくらまで許容できるか?
    • 考え方: 月額費用は、課題解決によって生まれる「時間」や「利益」への投資です。例えば、月額6,000円のプランでも、それによって人件費やフードロスが1万円削減できるなら、実質的にはプラスになります。
  • 決済手数料: 月間のキャッシュレス売上を予測し、手数料がいくらになるかシミュレーションする。
    • 注意点: 手数料が0.1%違うだけでも、年間にすると大きな差になります。複数のサービスで必ず比較しましょう。

【専門家コメント】 

「POSレジの導入費用は、経費として計上できます。会計上の処理としては、購入金額が10万円未満の場合は『消耗品費』として一括で経費にできます。10万円以上の場合は『器具備品』として固定資産に計上し、数年かけて減価償却していくのが一般的です。どちらがお得かは事業の状況によりますので、補助金の活用と合わせて、顧問税理士に相談することをおすすめします。」

予算を立てる際は、目先の金額だけでなく、その投資が将来どれだけのリターンを生むかという「投資対効果(ROI)」の視点を持つことが大切です。

加盟店手数料の比較もPOS選びでは重要な要素です。一覧は『【一覧で比較】クレジットカード決済の加盟店手数料の相場や目安を一覧にして徹底解説!』の記事をご参考に。

3-3. ステップ3:操作性とサポート体制を確認する

どんなに高機能でも、使いこなせなければ意味がありません。特に、オーナーだけでなくアルバイトスタッフも使うレジは、「誰でも直感的に使えるか」という操作性が極めて重要です。

【操作性のチェックポイント】

  • メニュー登録や変更は簡単にできるか?
  • 割引やセット販売などの特殊な会計処理はスムーズか?
  • 管理画面のグラフやデータは見やすいか?

これらの操作性は、カタログを見ているだけでは分かりません。ほとんどのPOSレジメーカーが無料のお試し期間やデモ画面を用意しているので、必ず実際に触って試しましょう。
そして、操作性と同じくらい重要なのが、万が一の時の「サポート体制」です。

【サポート体制のチェックリスト】

  •  サポートの対応時間は?(24時間365日か、平日のみか)
  •  サポートの手段は?(電話、メール、チャット、駆けつけ)
  •  電話サポートはすぐに繋がるか?(口コミなどをチェック)
  •  導入時の初期設定や操作説明はしてくれるか?

毎日、そして長年使い続けるものだからこそ、機能や価格だけでなく、この「使いやすさ」と「いざという時の安心感」を徹底的に比較検討してください。

3-4. ステップ4:キャッシュレス決済の対応種類を確認する

今や、キャッシュレス決済への対応は飲食店の必須条件です。「現金のみ」というだけで、お客様が来店をためらう時代になりました。POSレジを選ぶ際は、そのレジが提携している決済サービスが、どのような決済ブランドに対応しているかを必ず確認しましょう。

【確認すべきポイント】

  • クレジットカード: Visa, Mastercardは必須。JCB, Amex, Dinersなどにも対応できるか。
  • 電子マネー: 交通系IC(Suica, PASMOなど)、iD, QUICPayなどに対応できるか。
  • QRコード決済: PayPay, 楽天ペイ, d払い, au PAYなど、国内の主要なサービスを網羅しているか。
  • インバウンド向け決済: 今後、海外からのお客様も視野に入れるなら、Alipay, WeChat Payなどに対応できると強みになります。

【口コミ】

 「うちのラーメン店は観光地にあるので、インバウンドのお客様も多いです。AlipayとWeChat Payに対応しているSquareを導入したところ、中国人観光客の方々が『これ使えるの?便利!』と喜んでくれるようになりました。会計もスムーズで、客席の回転率アップにも繋がっています。」(40代・ラーメン店主)

また、決済手数料や入金サイクル(売上が振り込まれるまでの期間)もサービスによって異なります。手数料は安いに越したことはありませんし、個人店にとって入金サイクルは資金繰りに直結する重要な要素です。複数のサービスを比較し、最も条件の良いものを選びましょう。

Airペイの入金タイミングや資金繰りへの影響は『Airペイの入金サイクルと振込日を分かりやすく解説!手数料の考え方も完全網羅!』の記事で確認できます。

3-5. ステップ5:外部システムとの連携性をチェックする

最後のステップは、将来的な業務拡大やさらなる効率化を見据えた「拡張性」のチェックです。具体的には、POSレジが他のシステムとどれだけスムーズに連携できるかを確認します。特に重要なのが、クラウド会計ソフトとの連携です。

会計ソフト以外にも、以下のようなシステムとの連携が可能だと、さらに店舗運営が効率化します。

  • 予約管理システム: トレタ、TableCheck、ebicaなど
  • デリバリーサービス: Uber Eats、出前館など
  • ECサイト作成サービス: STORES、Shopifyなど

今は必要なくても、将来「テイクアウトを強化したい」「ネットで自家製ドレッシングを売りたい」と考えた時に、お使いのPOSレジが対応していれば、スムーズに事業を拡大できます。

「今の自分」だけでなく「未来の店舗の姿」を想像し、その成長をサポートしてくれる拡張性があるかという視点で、最後のチェックを行いましょう。

第4章 【2025年最新】個人飲食店におすすめなPOSレジ10選

私自身がリサーチを重ね、また多くの飲食店オーナーから支持されている人気のPOSレジを10種類厳選しました。あなたのお店にぴったりの一台が、きっとこの中にあります。

【個人飲食店向けおすすめPOSレジ10選 比較一覧表】

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サービス名初期費用月額費用決済手数料(目安)こんな店舗におすすめ!
Square0円〜0円〜3.25%〜開業したて・小規模店舗・デザイン性重視
スマレジ0円〜0円〜3.24%〜店舗の成長に合わせ機能を拡張したい店舗
Airレジ0円〜0円3.24%〜とにかくコストを抑えたい・Airシリーズ利用者
stera pack0円3,300円〜2.70%〜レジ周りを1台で完結させたい・多様な決済対応
POS+ (ポスタス)要問合せ6,000円〜要問合せ居酒屋などテーブル管理・ハンディ連携が必須の店舗
STORES レジ0円〜0円〜3.24%〜ネットショップと実店舗を両方運営している店舗
USENレジ FOOD要問合せ要問合せ要問合せ手厚い訪問サポートを重視する店舗
ユビレジ要問合せ6,900円〜3.24%〜シンプルな操作性と会計ソフト連携を重視する店舗
NECモバイルPOS要問合せ要問合せ要問合せ将来的な多店舗展開を視野に入れている店舗
CASHIER0円〜0円〜3.24%〜無料でセルフレジやモバイルオーダーを試したいお店

4-1. 【個人飲食店向け①】Square POSレジ|初期費用0円でスタイリッシュに始める

➡︎Square公式サイトはこちら

こんなお店におすすめ!
✓ 開業したばかりで初期投資を抑えたい
✓ カウンター周りをおしゃれに見せたい
✓ 審査が早く、すぐにキャッシュレス決済を導入したい

Square(スクエア)は、「とにかく早く、簡単に、低コストで」キャッシュレス決済とPOSレジを始めたい個人オーナーの強い味方です。初期費用・月額費用が無料で、必要なのは決済端末の購入代金だけ(数千円〜)。申し込みから審査、利用開始までのスピード感は業界随一です。

  • 費用感: 初期費用0円(アプリ利用料)、月額費用0円〜。決済手数料は対面で3.25%〜。
  • 主要機能: POSレジ、キャッシュレス決済、請求書発行、オンラインストア連携、簡単な顧客管理・在庫管理。
  • サポート: 電話(平日)、メールサポートあり。

Squareについて、『Square(スクエア)とは?特徴や評判・口コミから導入費用・決済手数料まで完全解説!』の記事で確認しておきましょう。

【ユーザーの口コミ】 

「キッチンカーでの開業だったので、屋外でも使えるコンパクトな決済端末を探していました。Squareはスマホと端末さえあればどこでも決済できるし、POSアプリも無料で使える。何より、申し込みから3日で端末が届いてカード決済を始められたのには驚きました。入金が最短翌営業日なのも、個人事業主には本当にありがたいです。」(20代・カフェキッチンカー オーナー)

Squareの魅力は、何と言ってもその手軽さとデザイン性です。特に「Squareレジスター」や「Squareターミナル」といった端末は、それ自体がお店のインテリアになるほど洗練されています。無料プランでも基本的な分析機能は備わっており、小規模店舗であれば十分な性能です。まずは小さく始めて、お店の成長と共に他のレジを検討する、という最初のステップとして最適解の一つと言えるでしょう。

4-2. 【個人飲食店向け②】スマレジ|圧倒的な機能拡張性が魅力

➡︎スマレジ公式サイトはこちら

こんなお店におすすめ!
✓ 店舗の成長に合わせて機能を柔軟に追加したい
✓ 外部の予約システムや会計ソフトとしっかり連携させたい
✓ 詳細なデータ分析で、本格的な店舗運営を目指したい

スマレジは、「お店の成長に、レジが応える。」をコンセプトにした、圧倒的な拡張性が魅力のPOSレジです。無料のスタンダードプランから、高度な在庫管理や顧客管理ができる有料プランまで、5段階の料金体系が用意されています。300を超える外部サービスとの連携(API連携)が可能で、カスタマイズ性はNo.1と言っても過言ではありません。

  • 費用感: 初期費用0円〜、月額費用0円〜(有料プランは月額5,500円〜)。
  • 主要機能: 高度な売上分析、複数店舗管理、本格的な在庫管理・顧客管理、豊富な外部サービス連携。
  • サポート: 365日対応のコールセンター、メール、チャットサポート。

スマレジは、将来的に店舗を拡大したい、あるいはデータ活用を徹底して行いたいという、向上心のあるオーナーに最適な選択肢です。最初は無料プランで始め、お店のステージが上がるごとにプランをアップグレードしていく、という使い方が賢いでしょう。

4-3. 【個人飲食店向け③】Airレジ|リクルートが提供する定番の無料レジ

➡︎Airレジ公式サイトはこちら

こんなお店におすすめ!
✓ とにかくコストをかけずにPOSレジを始めたい
✓ 操作がシンプルで、誰でも使えるレジがいい
✓ すでにAirペイやAirシフトなど他のAirシリーズを使っている

Airレジは、リクルートが提供するPOSレジアプリで、基本的なレジ機能がなんと0円で利用できます。「Airペイ」と組み合わせれば、多様なキャッシュレス決済にも一台で対応可能。その圧倒的な知名度と使いやすさから、多くの個人店で導入されています。

  • 費用感: 初期費用0円、月額費用0円。
  • 主要機能: 基本的なレジ機能、売上管理・分析、Airシリーズ(Airペイ、Airウェイトなど)との連携。
  • サポート: チャット、メールサポートが中心。

【ユーザーの口コミ】

 「開業資金が限られていたので、無料で使えるAirレジは本当に助かりました。iPadにアプリを入れるだけで、すぐに使えたのも良かったです。操作がとにかくシンプルで、新しく入ったアルバイトさんにも『スマホみたいで簡単ですね』と言われます。売上確認もスマホからいつでもできるので、お店を離れていても安心です。」(30代・個人経営の定食屋)

Airレジの強みは、その「シンプルさ」と「無料」であること。高度な分析や在庫管理機能はありませんが、「会計ができて、日々の売上が分かれば十分」というお店にとっては最適な選択です。特に、順番待ち管理の「Airウェイト」や予約管理の「レストランボード」など、他のAirシリーズと連携させることで、その真価を発揮します。

4-4. 【個人飲食店向け④】stera pack POS|決済端末とアプリが一体化

➡︎stera pack公式サイトはこちら

こんなお店におすすめ!
✓ レジ周りを一台の端末で、すっきりスマートにしたい
✓ とにかく多くのキャッシュレス決済に対応したい
✓ 導入時の設定やトラブル対応に不安がある

stera pack(ステラパック)は、決済端末、POSアプリ、プリンターが一体となったオールインワン決済端末「stera terminal」を月額料金で利用できるサブスクリプションサービスです。一台で30種類以上の決済手段に対応し、レジ周りの配線や機器を最小限に抑えられます。

  • 費用感: 月額3,300円〜(端末代込み)。決済手数料は業界でも最安水準の2.70%〜(※条件あり)。
  • 主要機能: 30種以上の決済対応、POS機能、販促アプリ(クーポン発行など)搭載。
  • サポート: 専門スタッフによる訪問サポート、365日対応の電話サポート。

端末一体型POSなら、『stera pack(ステラパック)とは?その特徴や評判、導入費用から決済手数料まで完全解説!』をご覧ください。

【ユーザーの口コミ】 

「うちはカウンターだけの狭い店なので、レジと決済端末とプリンターを置くスペースがありませんでした。steraは全部が1台にまとまっているので、省スペースで助かっています。手数料が安いのも魅力。専門のスタッフさんが設置から設定まで全部やってくれたので、機械が苦手な私でも安心して導入できました。」(40代・バー経営)

ハードウェアとソフトウェアが一体提供されているため、トラブル時の原因特定がしやすく、問い合わせ窓口が一つで済むのが運用上の大きなメリットです。手数料率の低さも魅力で、キャッシュレス決済比率が高いお店ほど、その恩恵を受けられます。

4-5. 【個人飲食店向け⑤】POS+ (ポスタス)|飲食店特化の多機能モデル

➡︎POS+ (ポスタス)公式サイトはこちら

こんなお店におすすめ!
✓ 居酒屋やレストランなど、テーブル管理が複雑なお店
✓ オーダーエントリーシステム(ハンディ)を本格的に導入したい
✓ 24時間365日の手厚い電話サポートが欲しい

POS+ (ポスタス)は、その名の通り、飲食店経営を「プラス」にするための機能が満載の、まさに飲食店特化型POSレジです。特に、テーブルごとの滞在時間や注文状況をリアルタイムで管理できる機能や、ハンディ端末とのスムーズな連携は、ホール業務の効率化に絶大な効果を発揮します。

  • 費用感: 月額6,000円〜。
  • 主要機能: 高度なテーブル管理、オーダーエントリー、複数店舗管理、原価・勤怠管理。
  • サポート: 24時間365日対応の電話サポート。

無料レジでは物足りない、より本格的な店舗オペレーションを構築したい、というお店向けのサービスです。月額費用はかかりますが、24時間対応の電話サポートは、深夜営業がメインのお店にとっては何物にも代えがたい安心材料となるでしょう。

4-6. 【個人飲食店向け⑥】STORES レジ|ネットショップとの連携が強み

➡︎STORES レジ公式サイトはこちら

こんなお店におすすめ!
✓ 実店舗だけでなく、ネットショップでも商品を販売したい
✓ お店のオリジナルグッズやコーヒー豆などをECサイトで売りたい
✓ 在庫管理や顧客情報を、実店舗とネットで一元化したい

STORES レジは、ネットショップ開設サービス「STORES」と完全に連携しているのが最大の特徴です。実店舗で商品が売れると、ネットショップの在庫も自動で減少。逆にネットで売れた場合も同様です。このような「オムニチャネル」を手軽に実現したいオーナーにとって、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。

  • 費用感: 初期費用0円、月額費用0円〜(ネットショップの有料プランは月額2,980円〜)。
  • 主要機能: ネットショップ連携、在庫・顧客情報の一元管理、基本的なPOS機能。
  • サポート: メールサポートが中心。

【ユーザーの口コミ】 

「自家焙煎のコーヒー豆をカフェで販売していましたが、お客様から『ネットでも買えないの?』という声を多くいただくようになり、STORESでECサイトを開設しました。STORES レジを導入してからは、お店で豆が売れたらECサイトの在庫も自動で減るので、売り越しや在庫管理の手間が一切なくなりました。お客様情報も一元化できるので、『ECで買ってくれた〇〇さんが、今日はお店に来てくれた』と分かるのが嬉しいです。」(30代・自家焙煎カフェ オーナー)

飲食店経営の次のステップとして、物販やEC展開を考えているオーナーは非常に多いです。STORES レジは、その挑戦をシステム面で強力にバックアップしてくれます。「店舗+EC」という現代的なビジネスモデルを、驚くほど低コストかつシームレスに構築できるのが最大の魅力です。

4-7. 【個人飲食店向け⑦】USENレジ FOOD|飲食店のプロが作ったPOSレジ

➡︎USENレジ FOOD公式サイトはこちら

こんなお店におすすめ!
✓ パソコンやIT機器の操作に自信がない
✓ 導入時の設定から運用まで、手厚いサポートを受けたい
✓ 飲食店運営に必要な機能を網羅した、信頼性の高いレジが欲しい

USENレジ FOODは、BGMサービスやグルメサイト「ヒトサラ」で知られるUSENが、長年の飲食店サポートで培ったノウハウを結集して開発したPOSレジです。その最大の特徴は、全国に広がる拠点網を活かした「駆けつけサポート」。導入時の設置・設定から操作説明、トラブル対応まで、専門スタッフが直接訪問してサポートしてくれます。

  • 費用感: 要問い合わせ(店舗の規模や必要な機器構成に応じて個別見積もり)。
  • 主要機能: 飲食店に特化したPOS機能、予約台帳連携、CTI機能(電話着信時に顧客情報を表示)、多店舗管理。
  • サポート: 全国対応の訪問サポート、365日対応の電話サポート。

月額料金は他のサービスに比べて高価になる傾向がありますが、「安心」をお金で買う、という考え方ができるオーナーには非常に価値のある選択です。特に、ITに苦手意識がある方や、ワンオペでトラブル対応に時間を割けない方にとっては、心強い味方となるでしょう。

4-8. 【個人飲食店向け⑧】ユビレジ|iPadレジの先駆け的存在

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こんなお店におすすめ!
✓ シンプルで安定した動作のレジを長く使いたい
✓ 会計ソフトと連携させて、確定申告の手間を徹底的に省きたい
✓ 豊富なオプション機能から、自分に必要なものだけを選びたい

ユビレジは、日本におけるiPad POSレジの草分け的存在です。長年の運用実績に裏打ちされたシステムの安定性と、サクサク動く軽快な操作性には定評があります。基本的なレジ機能に、ハンディ機能や在庫管理機能などをオプションとして追加していく料金体系で、無駄なく必要な機能だけを導入できます。

  • 費用感: 月額6,900円〜(飲食店向けプラン)。
  • 主要機能: シンプルな売上管理、在庫連携、会計ソフト連携、豊富なオプション機能。
  • サポート: 電話、メールサポート。

【ユーザーの口コミ】 

「とにかく動作が安定していて、ストレスがありません。以前使っていたレジは時々固まることがありましたが、ユビレジにしてからは一度もありません。マネーフォワードクラウドとの連携が秀逸で、レジを締めるだけで売上データが自動で会計ソフトに飛んでいきます。おかげで、毎月の経理作業がほぼゼロになりました。」(40代・イタリアンレストラン シェフ)

派手な機能はありませんが、飲食店の基幹業務である「会計」と「売上管理」を、確実かつ安定的にこなすという点で、非常に信頼性が高いレジです。特に会計ソフトとの連携を重視するオーナーにとっては、その業務削減効果は月額料金以上の価値をもたらすでしょう。

4-9. 【個人飲食店向け⑨】NECモバイルPOS|大手ならではの安定感と拡張性

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こんなお店におすすめ!
✓ 将来的に複数店舗、数十店舗規模のチェーン展開を視野に入れている
✓ 本部で全店舗の情報をリアルタイムに管理・分析したい
✓ 大手企業が提供する、信頼性とセキュリティの高いシステムを使いたい

NECモバイルPOSは、その名の通り、大手電機メーカーのNECが提供するPOSレジサービスです。個人店から大規模チェーンまで対応できるスケーラビリティ(拡張性)が最大の特徴。強固なセキュリティと、全国を網羅する保守網による安心感は、大手ならではの強みです。

  • 費用感: 要問い合わせ(個別見積もり)。
  • 主要機能: 高度な多店舗管理機能、基幹システム連携、詳細なデータ分析、強固なセキュリティ。
  • サポート: 24時間365日対応のコールセンター、全国対応の保守サポート。

個人店が最初に選ぶレジとしては、ややオーバースペックかもしれません。しかし、「いつかは自分の店をチェーン展開したい」という大きな夢を持つオーナーにとっては、将来を見据えた先行投資として非常に魅力的な選択肢です。事業の成長に合わせてシステムを乗り換える手間とコストを考えれば、最初から拡張性の高いシステムを選ぶという戦略も有効です。

4-10. 【個人飲食店向け⑩】CASHIER|0円から使える高機能POS

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こんなお店におすすめ!
✓ とにかくコストを抑えたいが、セルフレジやモバイルオーダーも試してみたい
✓ 複数の店舗を無料で一元管理したい
✓ 導入コスト0円で、店舗のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたい

CASHIER(キャッシャー)は、月額0円のフリープランでも、セルフレジやモバイルオーダー(お客様自身のスマホで注文するシステム)といった、通常は有料の高機能が利用できる、非常にコストパフォーマンスに優れたPOSレジです。複数店舗の管理も無料で行えるなど、他の無料POSレジとは一線を画す機能を備えています。

  • 費用感: 初期費用0円、月額費用0円〜。
  • 主要機能: セルフレジ、モバイルオーダー、複数店舗管理、基本的なPOS機能。
  • サポート: メール、チャットサポート。

人手不足が深刻化する飲食店業界において、セルフレジやモバイルオーダーは業務効率化の切り札となり得ます。これらの先進的な機能を、リスクなく無料で試せるのはCASHIERの他にありません。まずはフリープランでこれらの機能を試し、その効果を実感した上で、より高度な機能を持つ有料プランや他のレジを検討する、という使い方も賢い選択です。

オールイワン決済端末の比較は『【2025年最新版】オールインワン決済端末を徹底比較!コスパ最強のおすすめ端末8選もご紹介!』の記事でもまとめています。


第5章 コストを大幅削減!個人飲食店がレジの導入に使える補助金・助成金!

第5章 コストを大幅削減!個人飲食店がレジの導入に使える補助金・助成金!

「POSレジを導入したいけど、やっぱり初期費用がネック…」そうお考えのあなたに、ぜひ知っておいてほしいのが「補助金制度」の存在です。国や自治体は、中小企業や個人事業主のIT化を支援するために、様々な補助金を用意しています。これらを活用すれば、導入コストを半分以下に抑えることも可能です。知っているか知らないかで、数十万円単位の差がつくことも珍しくありません。個人飲食店が使える代表的な補助金と、その賢い探し方をご紹介します。

5-1. POSレジ導入に活用できる代表的な補助金制度

POSレジ導入の際に、特に多くの個人飲食店が活用しているのが以下の2つの補助金です。

スクロールできます
補助金名目的補助対象経費の例補助上限・補助率の目安
IT導入補助金中小企業のITツール導入による生産性向上を支援・POSレジのソフトウェア利用料(最大2年分)・PC、タブレット、プリンター等のハードウェア購入費【デジタル化基盤導入枠】・補助率: 最大3/4・補助額: 5万円〜350万円
小規模事業者持続化補助金小規模事業者の販路開拓や生産性向上の取り組みを支援・POSレジシステムの導入費・店舗改装費、チラシ作成費など幅広い経費が対象【通常枠】・補助率: 2/3・補助額: 〜50万円

※上記は2025年7月時点の一般的な情報です。公募回ごとに要件や補助額が変動するため、必ず公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

【筆者の申請体験談】

 IT導入補助金で自己負担を大幅に削減! 私が2店舗目の開店時にスマレジを導入した際、この「IT導入補助金(デジタル化基盤導入枠)」を活用しました。申請したのは、POSレジの2年分の利用料と、iPad、キャッシュドロワー、キッチンプリンターの購入費用で、合計約40万円。結果として、3/4にあたる約30万円が補助され、自己負担はわずか10万円で済みました。

実は、最初の申請では一度「差し戻し」になっています。理由は、事業計画書に記載した「目標設定の曖昧さ」でした。当初、「POSレジ導入で業務を効率化し、売上を向上させる」としか書いていなかったのです。そこで、差し戻し後に以下のように具体的な数値目標を追記して再申請しました。

  • 定量的効果①(業務効率化): レジ締め・日報作成時間を1日60分から10分に短縮し、月間で約25時間のコア業務時間(メニュー開発・接客改善)を創出する。
  • 定量的効果②(売上向上): 顧客分析機能を用いてリピーター向け施策を実施し、客単価を現状の1,200円から1,250円に(約4%)向上させる。

このように、「POSレジというITツールを導入することで、自社の経営課題がどう解決され、どのような数値的な効果が見込めるのか」というストーリーを明確に描いたことが、採択に繋がったのだと確信しています。申請は確かに手間がかかりますが、そのリターンは絶大です。
補助金の申請には、IT導入支援事業者(POSレジメーカーなど)との連携が必要な場合もあります。導入したいレジが決まったら、まずはそのメーカーが補助金に対応しているか、申請サポートはしてくれるかを確認してみましょう。

5-2. 意外と知らない?自治体独自の支援制度の探し方

国の補助金だけでなく、あなたがお店を構える都道府県や市区町村が、独自の補助金や助成金制度を実施しているケースも多くあります。これらは国の制度よりも知名度が低いため競争率が低い場合があり、狙い目です。

【自治体独自の支援制度の探し方】

  • キーワードで検索する: 「(市区町村名) 飲食店 補助金」「(都道府県名) 設備投資 助成金」といったキーワードで検索してみましょう。
  • 自治体のウェブサイトを確認する: 「産業振興課」や「商工観光課」といった部署のページに情報が掲載されていることが多いです。
  • 商工会議所・商工会に相談する: 地域の事業者を支援する商工会議所は、補助金情報の宝庫です。会員でなくても相談に乗ってくれる場合が多いので、一度足を運んでみることを強くおすすめします。
  • よろず支援拠点を利用する: 国が各都道府県に設置している無料の経営相談所です。中小企業診断士などの専門家が、補助金探しから事業計画のブラッシュアップまで、親身にサポートしてくれます。

【東京都のケース】 

例えば、東京都では「飲食事業者向け経営基盤強化支援事業」といった制度があり、専門家派遣による経営改善のサポートや、それに伴う設備導入費用の一部を助成しています。このように、地域に特化した手厚い支援策が見つかる可能性があります。

国の補助金と自治体の補助金は、併用できない場合もありますが、どちらか一方でも活用できれば、経営上の大きな助けになります。「うちの地域には何もないだろう」と諦めずに、ぜひ一度調べてみてください。
POSレジ導入コストは、補助金活用で大幅に削減できます。「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」は必ずチェックし、さらに「地域名+補助金」で検索して、見逃している制度がないか確認しましょう。

第6章 これでスッキリ!個人飲食店のPOSレジに関する7つの疑問

ここまで読み進めていただいたあなたも、まだいくつか細かい疑問や不安が残っているかもしれません。この章では、私がお客様や相談者から特によく質問される7つの疑問について、Q&A形式で簡潔にお答えしていきます。ここを読めば、あなたのモヤモヤはきっと解消されるはずです。

6-1. Q. そもそも、レジなしでも営業は可能ですか?

A. 法律上の設置義務はありませんが、導入を強く推奨します。

6-2. Q. 無料のPOSレジアプリだけで十分なのでしょうか?

A. 開業当初や小規模なら十分可能です。ただし、成長を見据えた選択を。

6-3. Q. POSレジ導入には、具体的にどんな機器が必要ですか?

A. 「タブレット」「ドロワー」「プリンター」の3点が基本セットです。

6-4. Q. 機械が苦手なのですが、操作は本当に簡単ですか?

A. はい、ほとんどがスマホ感覚で直感的に操作できます。現在のPOSレジは、誰でも使いやすいように設計されています。

6-5. Q. 話題のインボイス制度には、きちんと対応できますか?

A. はい、現在提供されているほとんどのPOSレジが対応済みです。

6-6. Q. お客様にレシート(領収書)は必ず渡すべきですか?

A. 求められた場合は、発行する義務があります。

6-7. Q. 申し込んでから、実際に使えるまでどれくらいかかりますか?

A. 最短即日〜2週間程度が目安です。Squareのように、申し込み後すぐにアプリで利用を開始できるサービスもあります。


第7章 個人に最適なPOSレジ導入で飲食店経営を次のステージへ!

この記事が、あなたの素晴らしいお店の成功への、確かな一歩となることを心から願っています。さあ、行動を起こしましょう。 まずは、この記事で気になった2〜3社のPOSレジの公式サイトを訪れ、資料を請求したり、無料のデモを申し込んでみてください。あなたのその小さな一歩が、お店の未来を大きく変えるのですから。

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この記事を書いた人

鵜飼 あきひろのアバター 鵜飼 あきひろ 株式会社Grill 取締役/店舗経営・集客コンサルタント

2014年にオイシックス株式会社で海外事業を担当後、香港・中国現地法人の社長に就任。
2017年に起業した株式会社Emooveでは代表として事業を成長させ売却・EXIT。
現在は株式会社Grillの取締役COOとして複数の飲食店舗を経営する傍ら、現場目線で成果の出る集客支援に取り組んでいる。
豊富な実践経験と経営視点を活かし、小さなお店の“ファンづくり”をサポートするのが信条。

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