POSレジの導入を検討する際、必ずと言っていいほど候補に挙がるのが「スマレジ」と「Square(スクエア)」ではないでしょうか。どちらも優れたサービスですが、特徴が大きく異なるため、「自分の店舗には、一体どちらが合っているんだろう?」と悩んでしまう方も少なくありません。
私自身、これまで100店舗以上の小規模事業者の経営コンサルティングに携わる中で、この2つのPOSレジの導入を何度も支援してきました。この記事では、単なるスペックの比較に留まらず、実際の店舗運営でどちらがどう役立つのかという現場目線のリアルな情報をお届けします。
第1章 スマレジとスクエアの決済サービスの全体像を比較

1-1. スマレジとスクエアの違いが一目でわかる比較表
百聞は一見にしかず。まずは、POSレジ選びで特に重要な項目を一覧表で比較してみましょう。
比較項目 | スマレジ | スクエア (Square) | コメント |
---|---|---|---|
月額料金 | 無料〜84,700円(5プラン+オプション) | 完全無料 | まずは無料で試したいならスクエア。機能拡張を見据えるならスマレジ。 |
決済手数料 | 3.24%〜(決済代行会社による) | 3.25%〜(JCBのみ3.95%) | 料率に大差なし。ただしスマレジは契約会社次第で変動あり。 |
在庫管理機能 | 非常に高機能(複数店舗対応、発注管理など) | 基本的な機能のみ | 詳細な在庫管理や原価管理が必要な小売・飲食店はスマレジが有利。 |
入金サイクル | 月2回〜6回(決済代行会社による) | 最短翌営業日 | キャッシュフローを重視するなら、スクエアの入金スピードは圧倒的。 |
外部連携 | 非常に豊富 (API公開) | 主要サービスと連携 | 会計ソフトやECなど、幅広い連携を望むならスマレジ。 |
サポート体制 | 365日電話サポートあり(有料プラン) | メール・電話(平日) | 手厚いサポートを求めるなら、スマレジの有料プランが安心。 |
専門家視点:
端末選びは『【2025年最新版】オールインワン決済端末を徹底比較!コスパ最強のおすすめ端末8選もご紹介!』も参考になります。
1-2. 高機能なスマレジ、シンプルで低コストなスクエア
比較表からも分かる通り、両者の特徴は非常に対照的です。
- スマレジは「高機能・カスタマイズ性に優れた百貨店」 豊富な料金プランとオプション機能が用意されており、まるで百貨店のように、自分の欲しい機能を自由に組み合わせて理想のレジ環境を構築できます。複数店舗展開や、詳細な売上・顧客分析、高度な在庫管理など、事業の成長に合わせて機能を拡張していきたい「成長志向・カスタマイズ派」の店舗に最適です。 (例:多店舗展開するアパレル店、原価管理を徹底したい飲食店、詳細なカルテ管理が必要な美容室など)
- スクエアは「シンプル・低コストで始められる専門店」 初期費用・月額料金が無料で、誰でも直感的に使えるシンプルな操作性が魅力です。キャッシュレス決済の導入から売上管理まで、スモールビジネスに必要な機能が過不足なく揃っています。とにかくコストを抑え、「手軽・シンプル・スピーディー」に始めたい店舗にとって、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。 (例:個人経営のカフェや雑貨店、キッチンカー、イベント出店、初めてPOSレジを導入する店舗など)
第2章 どちらが安い?初期費用や手数料など料金プランで比較

店舗運営において、コスト管理は最も重要な要素の一つです。ここでは、スマレジとスクエアの料金体系を「初期費用・月額料金」「決済手数料」「補助金」の3つの観点から徹底的に掘り下げていきます。
2-1. 初期費用・月額料金を比較
POSレジ導入にかかる費用は、大きく「初期費用」と「月額料金」に分けられます。
- 初期費用: 基本的に両サービスとも、アプリのダウンロード自体は無料です。iPadやiPhoneがあれば、すぐにでも使い始められます。ただし、キャッシュレス決済端末やレシートプリンターなどの周辺機器を購入する場合は、その分の費用が発生します。
- 月額料金: ここが両者の最も大きな違いです。
- スクエア: 驚くべきことに、月額料金は完全に無料です。POSレジ機能、売上分析、顧客管理、在庫管理といった主要な機能がすべて無料で利用できます。
- スマレジ: 無料の「スタンダードプラン」から、月額84,700円(税込)の「リテールビジネスプラン」まで、機能に応じた5つのプランがあります。無料プランでも基本的なレジ機能は使えますが、スマレジの真価である高度な在庫管理や顧客分析機能を利用するには、有料プランへの加入が必要です。
筆者の体験談:
2-2. 決済手数料・振込手数料を比較
POSレジのキャッシュレス決済導入で必ず発生するのが「決済手数料」です。売上の一部が手数料として引かれるため、料率は慎重に比較する必要があります。
決済ブランド | スマレジ (スマレジ・ペイメントの場合) | スクエア |
---|---|---|
Visa / Mastercard | 3.24% | 3.25% |
JCB / Amex / Diners… | 3.24% | 3.95% (JCB), 3.25% (他) |
QRコード決済 | 3.24% | 3.25% |
交通系電子マネー | 3.24% | 3.25% |
一見すると大きな差はありませんが、JCBの利用が多い店舗の場合、スクエアの手数料がやや割高になる点には注意が必要です。
また、見落としがちなのが振込手数料と入金サイクルの比較です。
- スマレジ: 契約する決済代行会社によりますが、一般的に月2回〜6回の入金で、振込手数料が発生する場合があります。
- スクエア: なんと振込手数料は無料。さらに、三井住友銀行かみずほ銀行の口座なら最短翌営業日、その他の金融機関でも週1回、自動で入金されます。この入金サイクルの速さは、個人事業主や小規模店舗のキャッシュフローを劇的に改善します。
数値で見るコスト差 月商100万円、うちキャッシュレス決済が60万円(すべてVisa/Mastercard)の店舗で考えてみましょう。
スマレジの手数料=600,000円×3.24%=19,440円
スマレジの手数料=600,000円×3.24%=19,440円
スクエアの手数料=600,000円×3.25%=19,500円
スクエアの手数料=600,000円×3.25%=19,500円 この場合、差額はわずか60円です。しかし、ここに月額料金(例えばスマレジで月額13,200円のプラン)が加わると、年間のコスト差は15万円以上にもなります。
加盟店契約での費用感を把握するには『【一覧で比較】クレジットカード決済の加盟店手数料の相場や目安を一覧にして徹底解説!』もご確認ください。
2-3. IT導入補助金は使えるかで比較
POSレジで初期費用を抑える上で非常に有効なのが「IT導入補助金」です。
- スマレジ: IT導入補助金の対象ツールに認定されています。審査に通れば、POSレジ本体や周辺機器、さらには導入サポート費用や最大2年分の月額利用料の一部について、国から補助を受けることができます。
- スクエア: 残念ながら、スクエアは決済サービスが主体と見なされるため、原則としてIT導入補助金の対象外です。
成功事例:
手数料の違いを比較するには、他社も含めた『【一覧で比較】キャッシュレス決済の手数料は高いのか?サービス別の相場や目安を徹底解説!』も参考になります。
第3章 レジ機能や管理機能でスマレジとスクエアを比較!どちらが充実している?

POSレジの心臓部とも言える「機能」。日々の業務効率を上げ、売上を伸ばすためには、自店のオペレーションに合った機能が不可欠です。ここでは、両者の機能を「基本レジ機能」「在庫・顧客管理」「外部連携」の3点で比較します。
3-1. 基本的なレジ機能で比較
毎日使うPOSのお会計周りの機能は、操作性が命です。
- スマレジ: 細かな設定が可能な多機能性が特徴です。例えば、商品ごとに税率(標準税率/軽減税率)を細かく設定したり、ランチセット割引やタイムセールといった複雑な割引設定も自由自在。操作に慣れは必要ですが、あらゆる業種の複雑なオペレーションに対応できる懐の深さがあります。
- スクエア: 徹底的にシンプルで直感的な操作性が魅力です。マニュアルを読まなくても、初めて触るアルバイトスタッフがその日のうちに使いこなせるほど。基本的な会計、商品登録、カテゴリ別割引といった機能はしっかり押さえており、多くの店舗ではこれで十分事足ります。
3-2. 在庫管理・顧客管理機能で比較
売上アップと業務効率化の鍵を握るのが、在庫管理と顧客管理です。この点においては、スマレジが圧倒的に優位です。
- スマレジ(有料プラン):
- 在庫管理: リアルタイムでの在庫数の反映はもちろん、店舗間の在庫移動、発注点管理(在庫が一定数を下回るとアラート)、仕入・棚卸管理、さらには商品ごとの原価管理まで可能です。
- 顧客管理: 顧客の属性(年齢、性別など)や購入履歴を詳細に記録・分析できます。購買データに基づいた会員ランク設定や、ポイント付与、DM配信など、本格的なCRM(顧客関係管理)が実現できます。
- スクエア:
- 在庫管理: 商品ごとの在庫数を登録し、売れると自動で数が減るという基本的な機能は無料で使えます。在庫低下アラートも設定可能で、小規模な店舗であれば十分なレベルです。
- 顧客管理: 顧客リストを作成し、購入履歴を確認できます。簡単なメールマーケティング機能も備わっていますが、スマレジほど詳細な分析やセグメント配信はできません。
口コミ紹介:
3-3. 会計ソフトなど外部連携で比較
POSレジを他のシステムと連携させることで、バックオフィス業務は飛躍的に効率化します。
- スマレジ: API(Application Programming Interface)を公開しているため、連携できる外部サービスの数が非常に豊富です。会計ソフトの「freee」や「マネーフォワード クラウド」はもちろん、ECサイト構築プラットフォーム、勤怠管理システム、予約システムなど、多種多様なサービスと連携し、業務全体を自動化できます。
- スクエア: APIは公開されていますが、スマレジほど連携サービスの数は多くありません。ただし、「freee」「マネーフォワード クラウド」といった主要な会計ソフトとはシームレスに連携できます。また、自社で提供する「Square オンラインビジネス(ECサイト)」や「Square 予約」など、スクエアのエコシステム内での連携は非常にスムーズです。
第4章 決済端末や周辺機器でスマレジとスクエアを比較してみる!

POSレジの使い勝手は、アプリだけでなく、実際にカウンターに置く「ハードウェア」にも大きく左右されます。ここでは、店舗の顔ともなる決済端末と、業務を支える周辺機器について比較します。
4-1. 決済端末(ターミナル)で比較
お客様が直接触れることもある決済端末は、機能性はもちろん、デザイン性も重要です。
- スマレジ:選択肢の豊富さが魅力 スマレジ自体は決済端末を製造していませんが、様々な決済代行会社の高機能な端末と連携できます。例えば、1台でクレジットカード・QRコード・電子マネーのすべてに対応できるオールインワン端末「stera terminal」や「PAYGATE」などが利用可能です。店舗の規模や必要な決済方法に応じて、最適な端末を自由に選べるのが最大の強みです。
- スクエア:デザイン性と統一感が魅力 スクエアは、デザイン性に優れた自社製端末を複数ラインナップしています。
- Square リーダー(税込4,980円): 手のひらサイズのコンパクトな端末。スマホやタブレットと連携してカード決済を受け付けます。
- Square ターミナル(税込46,980円): レシートプリンターも内蔵したスタイリッシュなオールインワン端末。これ1台で決済からレシート発行まで完結します。
- Square スタンド(税込29,980円): iPadをはめ込んで使う、洗練されたデザインのレジスタンド。
4-2. 周辺機器(プリンターなど)で比較
POSレジはレシートプリンターやキャッシュドロワー、バーコードスキャナーといった周辺機器は、日々の業務をスムーズに進めるために不可欠です。
- スマレジ:対応機器の数が圧倒的 スマレジは、非常に多くのメーカーの周辺機器に対応しています。公式サイトには膨大な数の対応機器リストが掲載されており、予算や必要な機能に応じて、幅広い選択肢の中から選ぶことができます。
- スクエア:推奨セットアップで迷わない スクエアも主要な周辺機器には対応していますが、スマレジほど選択肢は多くありません。その代わり、公式サイトでは推奨するプリンターやドロワーをセットで販売しており、「どれを選べば良いか分からない」という初心者でも迷わずに必要な機器を揃えることができます。
筆者の失敗談:
端末や機器選びでは、デザイン性を重視し、シンプルに始めたいならスクエア。機能性や拡張性を重視し、多くの選択肢から選びたいならスマレジが向いています。ただし、どちらを選ぶにせよ、安定した運用のためには公式推奨の機器を選ぶのが最も確実です。
スマレジと組み合わせられる『stera pack(ステラパック)とは?その特徴や評判、導入費用から決済手数料まで完全解説!』もぜひ参考にしてください。
第5章 導入スピードやサポート体制の違いはどのくらいある?

POSレジは導入して終わりではありません。スムーズに運用を始められるか、そしてトラブル時に頼れるサポートがあるかは、非常に重要な比較ポイントです。
5-1. 導入までの期間・審査の速さで比較
「明日から店舗を開けるので、すぐにでもキャッシュレス決済を導入したい!」そんなニーズに応えられるのはどちらでしょうか。
- スマレジ:数週間かかる場合も スマレジでキャッシュレス決済を利用するには、別途「スマレジ・ペイメント」や他の決済代行会社との契約が必要です。そのため、申し込みから審査、端末の到着まで、一般的に2週間〜1ヶ月程度の期間を見ておく必要があります。
- スクエア:最短当日から利用可能 スクエアの最大の強みの一つが、この導入スピードです。オンラインでアカウントを登録すると、AIによるスピーディーな審査が行われ、最短で申し込み当日からクレジットカード決済(Visa, Mastercard, Amex)の受付を開始できます。
5-2. 入金サイクル(売上の振込)で比較
店舗の売上が、いつ自分の銀行口座に振り込まれるか。この「入金サイクル」は、店舗の資金繰り(キャッシュフロー)に直結します。
- スマレジ:月2回〜月6回が一般的 契約する決済代行会社によって異なりますが、多くの場合は「月末締め・翌月払い」や「月2回払い」など、入金までに一定の期間が空きます。
- スクエア:最短翌営業日、手数料無料 スクエアは、この点でも圧倒的に優れています。
- 三井住友銀行・みずほ銀行の口座:最短翌営業日に入金
- その他の金融機関:毎週金曜日に入金 しかも、振込手数料は一切かかりません。
専門家コメント:
5-3. サポート体制で比較
POSレジで万が一のトラブル発生時に、頼りになるサポートがあるかどうかは安心感に繋がります。
- スマレジ:365日対応の電話サポートが強み 有料プランに加入すると、年中無休(9:00〜22:00)の電話サポートが利用できます。土日祝日や夜間など、店舗が営業している時間にリアルタイムで問題を解決できるのは、非常に心強いポイントです。
- スクエア:オンライン中心のサポート スクエアのサポートは、メールと電話が中心です。電話サポートは平日(10:00〜18:00)のみですが、オンラインのヘルプセンターが非常に充実しており、多くの問題はそこで自己解決できるように作られています。
第6章 スマレジとスクエアの実際の評判や口コミを徹底比較!

ここまで様々な角度からスマレジとスクエアを比較してきましたが、実際に使っているユーザーの「生の声」ほど参考になるものはありません。ここでは、SNSやレビューサイトから収集したリアルな評判・口コミをご紹介します。
6-1. スマレジの評判・口コミ
機能の豊富さとカスタマイズ性が評価される一方で、コストや操作性に関する意見も見られました。
良い評判・口コミ
- 「複数店舗の在庫状況がリアルタイムで分かるのが神。店間移動の指示もスムーズで、機会損失が減った。これぞスマレジの真骨頂。」(アパレル店・経営者 / 40代)
- 「売上分析機能がとにかく優秀。曜日別・時間帯別の売れ筋商品が分かるから、発注の精度が格段に上がった。データに基づいた経営ができる。」(飲食店・店長 / 30代)
少し気になる評判・口コミ
- 「機能が豊富なのは良いけど、月額料金がやっぱり高い。個人店には少し重荷かも。」(雑貨店・オーナー / 30代)
- 「設定項目が多すぎて、導入当初は何をどうすればいいか分からず苦労した。ITが苦手な人にはハードルが高いかもしれない。」(美容室・経営者 / 40代)
6-2. スクエアの評判・口コミ
圧倒的な低コストとシンプルさが評価される一方で、機能のシンプルさが物足りないという声もありました。
良い評判・口コミ
- 「初期費用も月額も無料で始められるのが信じられない。個人で小さく店舗をやるなら、もうスクエア一択だと思う。」(カフェ・オーナー / 20代)
- 「入金がとにかく早い!資金繰りが厳しい開業当初、この入金スピードにどれだけ助けられたか…。本当に感謝しかない。」(キッチンカー・経営者 / 30代)
- 「週末のマルシェ出店で大活躍。スマホと小さいリーダーだけでカード決済が受け付けられて、お客様にも喜ばれた。準備も片付けも楽ちん。」(ハンドメイド作家 / 40代)
少し気になる評判・口コミ
- 「基本的な機能は十分だけど、もっと細かい顧客管理や分析をしたいと思うと機能が物足りない。事業が大きくなったら乗り換えを検討するかも。」(小売店・経営者 / 30代)
- 「トラブル時に電話サポートが平日の日中しか繋がらないのが不安。土日に何かあったらどうしよう、と思うことがある。」(個人飲食店・オーナー / 20代)
第7章 スマレジがおすすめな店舗の特徴
これまでの比較を踏まえ、スマレジの導入によって大きなメリットを享受できるのは、どのような店舗や経営者なのでしょうか。ここでは、具体的な2つのタイプを挙げて解説します。
7-1. 複数店舗の運営や、本格的な在庫管理をしたい人
もしあなたが複数の店舗を運営している、あるいは将来的に多店舗展開を視野に入れているのであれば、スマレジは非常に強力な武器となります。
スマレジの真価は、複数店舗のデータを一元管理できる点にあります。各店舗の売上や在庫状況を、本部や自宅のPCからリアルタイムで把握できるため、経営判断のスピードが格段に向上します。
7-2. 飲食店や小売店など、業種に特化した機能を使いたい人
スマレジは「スマレジ・アプリマーケット」という仕組みを通じて、様々な業種に特化した機能を追加(アドオン)できるのが大きな特徴です。
- 飲食店なら: お客様のテーブルで注文を取る「ハンディ機能(OES)」や、キッチンプリンターとの連携。
- 小売店なら: 顧客ごとの購入履歴に基づいたポイント管理や、DM配信機能。
- 美容室・サロンなら: 顧客ごとの施術履歴を記録する電子カルテ機能。
これらの専門的な機能を組み合わせることで、汎用的なPOSレジでは実現できない、きめ細やかな店舗運営が可能になります。
筆者の体験談:
第8章 スクエアがおすすめな店舗の特徴
一方で、スクエアのシンプルさと低コストは、特定のニーズを持つ店舗にとって最高の選択肢となります。どのような店舗にスクエアがフィットするのか、見ていきましょう。
8-1. とにかくコストを抑えて、無料でPOSレジを始めたい人
「開業したばかりで、できるだけ初期投資は抑えたい」「まずは無料でPOSレジを試してみたい」。そんな方にとって、スクエアは救世主のような存在です。
初期費用は決済端末代のみ(スマホやタブレットがあれば端末すら不要な場合も)、そしてPOSレジの主要機能がすべて使えるにもかかわらず、月額料金は完全無料。これは他のサービスにはない、スクエアだけの圧倒的なメリットです。
個人事業主の方なら『個人事業主のキャッシュレス決済導入なら!絶対おすすめな端末5選と選び方を徹底解説!』の記事も参考になります。
8-2. すぐにキャッシュレス決済を導入したい人
キッチンカーでの移動販売、週末だけのマルシェ出店、期間限定の催事販売など、特定の期間や場所でビジネスを行う場合、導入のスピードと手軽さが何よりも重要になります。
前述の通り、スクエアは申し込みから審査完了までが非常にスピーディーで、最短当日からキャッシュレス決済を導入できます。必要なのはスマートフォンやタブレットと、手のひらサイズの「Square リーダー」だけ。複雑な設定も不要で、Wi-Fiやスマホの電波さえあれば、どこでも店舗を開くことができます。
口コミ紹介:
このような機動性の高さは、固定店舗を持たない事業者や、副業としてビジネスを行う人々にとって、非常に大きな強みとなります。
第9章 スマレジとスクエアを比較してあなたの店舗に最適なPOSレジを選ぼう!
ここまで、スマレジとスクエアを料金、機能、運用、評判など、あらゆる角度から徹底的に比較してきました。最後に、この記事の要点をまとめます。
どちらのPOSレジを選ぶべきか。その最終的な答えは、「あなたが自分の店舗の『今』をどう捉え、『未来』をどう描いているか」にかかっています。
- スマレジが最適なのは、こんなあなたです。
- キーワード:成長 拡張 カスタマイズ データ経営
- 複数店舗展開や事業拡大を具体的に見据えている。
- 詳細な在庫管理や顧客分析を行い、データに基づいた経営を実践したい。
- 業種に特化した専門的な機能で、業務効率と顧客満足度を最大化したい。
- 初期投資や月額費用をかけてでも、将来の成長のための「経営基盤」を構築したい。
- スクエアが最適なのは、こんなあなたです。
- キーワード:シンプル 低コスト スピード 手軽さ
- まずは初期費用・固定費をゼロで、POSレジとキャッシュレス決済を始めたい。
- 開業したばかり、あるいは個人事業主で、キャッシュフローを最優先したい。
- ITが苦手でも直感的に使える、シンプルな操作性を求めている。
- イベント出店や移動販売など、場所を選ばない機動的なビジネスを展開したい。
どちらのサービスも非常に優れており、選んだからといって大きく失敗することはありません。大切なのは、この記事で得た知識をもとに、ご自身の店舗の規模、業種、そして将来のビジョンに立ち返り、「よりフィットするのはどちらか」を判断することです。
POSレジの導入は、単なる会計作業の効率化に留まりません。それは、あなたの店舗の可能性を広げ、ビジネスを次のステージへと押し上げるための重要な一歩です。この記事が、その輝かしい第一歩を踏み出すための、信頼できる地図となることを心から願っています。
スクエア・スマレジ以外では『Airペイとは?サービスの特徴から評判・口コミ、具体的な使い方まで徹底解説!』も比較材料になります。