Square(スクエア)の決済手数料は高い?競合と比較しながら一覧にして徹底解説!

Square(スクエア)の決済手数料は高い?競合と比較しながら一覧にして徹底解説!
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目次

1章. Square(スクエア)の決済手数料ってどのくらい?

Square(スクエア)の決済手数料ってどのくらい?

1-1. 2025年1月よりSquare(スクエア)は主要カードブランドの手数料を2.5%に統一

2025年1月16日より、Square(スクエア)は中小企業を対象とした対面決済において、これまで3.25%だったJCB、American Express、Diners Club、Discoverのクレジットカード決済手数料を2.5%に引き下げることを発表しました。これは、2024年11月1日から先行して実施されたVisa、Mastercardの手数料2.5%への引き下げに続く動きです。

この改定により、主要な6つのカードブランドすべての対面決済手数料が、業界でも最安水準の2.5%に統一されることになります。これまで「JCBやAmexは手数料が高い」というイメージがありましたが、その垣根がなくなることで、事業者はよりシンプルに、そして低コストでお客様にあらゆるカード決済を提供できるようになります。

決済手数料とあわせて、端末コストの比較も『【2025年最新版】オールインワン決済端末を徹底比較!コスパ最強のおすすめ端末8選もご紹介!』で紹介しています。

1-2. あなたは対象?手数料2.5%が適用される3つの必須条件

この魅力的な2.5%の手数料率、実はすべての事業者に自動で適用されるわけではありません。以下の3つの条件を満たす「中小企業」が対象となります。

【手数料2.5%プラン 適用条件チェックリスト】

  1. 日本政府による中小企業の定義に当てはまること これは中小企業庁が定める定義に基づきます。例えば、小売業なら「資本金5,000万円以下または従業員50人以下」、サービス業なら「資本金5,000万円以下または従業員100人以下」といった基準です。もちろん、多くの個人事業主の方もここに含まれます。
  2. 上場企業や企業グループに属していないこと 独立した事業者であることが条件です。大企業の傘下にある店舗などは対象外となります。
  3. 年間キャッシュレス決済の総額が3,000万円以下であること Square(スクエア)を通じた年間のキャッシュレス決済額が3,000万円未満の事業者が対象です。もしこれを超える場合でも、後述する個別交渉によって手数料が優遇される可能性があります。

これらの条件を満たす事業者は、Square(スクエア)の管理画面から簡単な手続きを行うだけで、新料金プランへ移行できます。

1-3. 【完全網羅・早見表】全手数料が一目瞭然!Square(スクエア)料金体系の全体像

【完全網羅・早見表】全手数料が一目瞭然!Square(スクエア)料金体系の全体像

Square(スクエア)の手数料は、決済の「シーン」によって複数のレートが存在します。以下の表で、あなたのビジネスで発生する手数料を確認してみてください。

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決済シーン決済方法決済手数料率主な利用場面
対面決済クレジットカード (6大ブランド)2.5%店舗でのカードリーダーやタッチ決済
対面決済電子マネー (交通系IC, iD, QUICPay)3.25%レジでの「ピッ」と支払う決済
対面決済QRコード決済 (PayPayなど)3.25%スマホ画面を見せて支払う決済
オンライン決済Square(スクエア)オンラインビジネス (ECサイト)3.6%ネットショップでの販売
オンライン決済Square(スクエア)決済リンク3.6%SNSやメールでの商品販売
オンライン決済Square(スクエア)請求書3.25%メールで請求書を送りカード決済
特殊な決済カード情報の手入力・ブラウザ決済3.75%電話注文など、事業者が手動で入力

決済手数料を含むランニングコスト全体の把握には、『飲食店で毎月かかるランニングコストの内訳と目安!効果的なコスト削減方法まで大公開!』の記事が役立ちます。

2章. スクエアの決済手数料は競合と比べて高い?安い?利用者の評判と口コミ

スクエアの決済手数料は競合と比べて高い?安い?利用者の評判と口コミ

2-1. 【独自調査】利用者の口コミ・評判から見る手数料の「納得感」

SNSやレビューサイトを調査すると、Square(スクエア)の手数料に対する様々な意見が見つかります。

【ポジティブな口コミ】

「手数料が安くなったのが本当にありがたい」(個人事業主 / 小売業) 「始めた当初は他社と比べて手数料が高いと感じることもありましたが、近年の引き下げで業界最安水準になりました。特に個人事業主向けに2.5%のプランを導入してくれたのは本当にありがたいです。」

「月額無料で始められて、会計処理も楽になった」(飲食店経営) 「Square(スクエア)で決済もレジも一括管理できるので、日々の会計処理が驚くほど楽になりました。月額料金がかからず、売上があった時だけ手数料を払えばいいので、固定費を抑えたい小さな店には最適です。」

【気になる口コミ】

「手数料がもう少し安ければ…」(サービス業) 「導入の手軽さや使いやすさは抜群です。ただ、事業が大きくなってくると、やはり3%前後の手数料は重く感じることがあります。もう少し安くなってくれるともっと嬉しいです。」

これらの声からわかるのは、多くのユーザーが「月額無料」という手軽さと、近年の「手数料引き下げ」を高く評価している一方で、事業規模によっては手数料負担を感じるケースもある、ということです。

2-2. 筆者の体験談:なぜ私は月額無料のSquare(スクエア)を「最強のコスパ」と判断したか

私は以前、都内で小さなコーヒースタンドを経営していました。開業時、キャッシュレス決済の導入は必須でしたが、資金は潤沢ではありません。複数のサービスを比較検討した結果、最終的にSquare(スクエア)を選びました。

正直に言うと、当時の手数料3.25%は、他社のキャンペーン料金などと比べると最安ではありませんでした。しかし、私がSquare(スクエア)を選んだ決定打は「手数料率以外のコストとメリット」でした。

  • 隠れたコストがゼロ: 月額固定費はもちろん、多くのサービスで発生する「振込手数料」がSquare(スクエア)は完全に無料でした。月に何度も入金があっても手数料は0円。
  • 圧倒的な入金スピード: メインバンクを三井住友銀行に設定したところ、売上が最短翌営業日に入金されました。個人店にとってキャッシュフローは生命線です。
  • 無料とは思えないPOSレジ機能: Square(スクエア)の無料POSレジアプリは、売上管理だけでなく、簡単な顧客管理や在庫管理までこなせました。

表面的な手数料率の0.数%の差額は、これらのメリットによって十二分に回収できました。私にとってSquare(スクエア)は、単なる決済サービスではなく、事業の安定運営を支えるパートナーだったのです。

2-3. 結論:手数料率だけで選ぶと損!Square(スクエア)が選ばれる本当の理由

利用者の声と私の体験談から導き出された結論は、「決済手数料は、総所有コスト(TCO: Total Cost of Ownership)で判断すべき」ということです。

Square(スクエア)が多くの事業者に選ばれる本当の理由は、手数料率の低さだけではありません。

  • 徹底したコストの透明性: 月額固定費、振込手数料、解約金など、不意に発生する「隠れコスト」が一切ありません。
  • 強力な無料ビジネスツール群: 高機能なPOSレジ、ネットショップ開設機能、請求書発行システム、顧客管理ツールなどが、すべて追加料金なしで利用できます。
  • 業界最速クラスの入金サイクル: 最短翌日入金というスピードは、特に中小企業のキャッシュフローを劇的に改善します。

これらの要素を総合的に評価すると、Square(スクエア)のコストパフォーマンスの高さが際立ってきます。

3章. 【決済手段別で比較】Squareの決済手数料の金額を徹底分析!

【決済手段別で比較】Squareの決済手数料の金額を徹底分析!

3-1. 店舗での対面決済:カードリーダー・タッチ決済の手数料 (2.5%〜3.25%)

カフェ、小売店、美容室、クリニックなど、お客様と直接顔を合わせるビジネスの基本となるのが対面決済です。Square(スクエア)では、決済方法によって手数料が2種類に分かれます。

クレジットカード決済:2.5%

  • 対象:Visa, Mastercard, JCB, Amex, Diners Club, Discover
  • Square(スクエア)のカードリーダーにカードを挿入したり、スマホやカードをかざすタッチ決済(NFC)がこれに該当します。

電子マネー・QRコード決済:3.25%

  • 対象(電子マネー):Suicaなどの交通系IC、iD、QUICPay
  • 対象(QRコード):PayPay、楽天ペイ、au PAYなど

【専門家の視点】なぜ手数料に差があるの?

クレジットカードと電子マネー/QRでは、決済を処理する裏側の仕組み(決済ネットワークや提携先)が異なります。Square(スクエア)は、これらの異なるパートナーとの契約条件に基づき、事業者に対して最も公平で分かりやすい手数料体系として、この2段階の料率を提供しているのです。

飲食店のテイクアウト時の決済方法選びには『飲食店でテイクアウト販売を始めるには許可が必要?具体的な始め方や準備・注意点を徹底解説!』の記事が役立ちます。

3-2. ネットショップ・オンライン決済:ECサイト・リンク決済の手数料 (3.6%)

実店舗だけでなく、オンラインで商品を販売したい場合もSquare(スクエア)は強力な味方です。以下の方法でオンライン決済を受け付ける場合、手数料は一律で3.6%となります。

  • Square(スクエア)オンラインビジネス: 無料で開設できるネットショップ機能です。
  • Square(スクエア)決済リンク: 商品やサービスの支払い用URLを生成し、メールやSNSに貼り付けて販売できます。
  • eコマースAPI: 既存のウェブサイトやアプリにSquare(スクエア)の決済機能を組み込む場合に利用します。

月額費用をかけずにネットショップを始められるサービスは他にもありますが、販売手数料が別途かかるケースも少なくありません。Square(スクエア)は決済手数料3.6%のみで運営できるため、オンライン販売をスモールスタートしたい事業者にとって非常に魅力的な選択肢です。

オンライン販売とSquare決済を組み合わせたい方は、『飲食店のEC(ネット通販)の始め方完全ガイド!必要な準備や簡単な導入方法まで徹底解説!』の記事をご参考に。

3-3. 請求書払い(インボイス):オンライン請求書の手数料 (3.25%)

フリーランスのデザイナーやコンサルタント、BtoBの卸売業など、顧客に請求書を送って支払いを受けるビジネスモデルには「Square(スクエア)請求書」が最適です。この機能を使ったカード決済の手数料は3.25%です。

なぜオンライン決済(3.6%)より安いの?

一般的なネットショップと違い、請求書払いは「特定の顧客」との「特定の取引」であるため、不特定多数がアクセスするECサイトに比べて不正利用のリスクが低いと判断されます。そのため、少し低い手数料率が設定されているのです。

3-4. 要注意:カード情報手入力・ブラウザ決済の「高リスク」手数料 (3.75%)

Square(スクエア)の手数料の中で最も高いのが、3.75%に設定されている「カード情報の手入力」です。これは、以下のようなケースが該当します。

  • 電話で注文を受け、お客様から口頭で聞いたカード情報を事業者が管理画面に手入力して決済する。
  • Square(スクエア)の「ブラウザ決済」機能を使って、PC上でカード情報を手動入力する。

【重要】なぜこの手数料は高いのか?

この方法は、カード実物がその場にない「非対面決済」であり、なおかつ事業者側がカード情報に直接触れるため、不正利用(チャージバック)のリスクが最も高い取引と見なされます。万が一不正利用が発生した場合の保証コストなどが含まれるため、手数料も高く設定されているのです。

【筆者からのアドバイス】

電話注文などで非対面決済が必要な場合は、この手入力の方法は極力避けましょう。代わりに、手数料が3.6%で済む「Square(スクエア)決済リンク」をお客様のスマホやPCにメールで送る方法を推奨します。お客様自身にカード情報を入力してもらうことで、セキュリティが向上し、手数料も抑えることができます。

4章. 【徹底比較】Squareは本当にお得なのか?主要3サービスと決済手数料や機能性を完全比較!

【徹底比較】Squareは本当にお得なのか?主要3サービスと決済手数料や機能性を完全比較!

4-1. Square(スクエア) vs STORES決済:どちらがあなたのビジネス向き?

月額無料で始められる手軽さから、Square(スクエア)としばしば比較されるのが「STORES 決済」です。両者は似ているようで、実は得意な領域が異なります。

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比較項目Square(スクエア)STORES 決済
月額費用完全無料フリープラン:無料<br>スタンダードプラン:3,300円/月
カード手数料2.5% (中小企業向け)フリープラン:2.48%<br>スタンダードプラン:1.98%~
交通系IC手数料3.25%1.98%
振込手数料完全無料1万円未満の入金は200円
入金サイクル最短翌営業日月1回 (自動入金)
決済端末代4,980円~19,800円 (キャンペーンで無料の場合あり)

【分析と結論】

STORES 決済がおすすめな人

  • 交通系ICの利用が非常に多い事業者: 手数料1.98%は業界最安水準。駅ナカや駅前の店舗など、通勤・通学客をターゲットにするなら大きなメリット。
  • カード決済額が大きい事業者: 月額3,300円を払ってでも、カード手数料を1.98%に抑えたい場合。月間のカード決済額が約25万円を超えるなら、スタンダードプランの方がお得。

Square(スクエア)がおすすめな人

  • シンプルさと初期コストを重視する事業者: 月額・振込手数料が完全に無料で、かかるのは売上に応じた決済手数料のみ。
  • キャッシュフローを最優先する事業者: 「最短翌営業日入金」は他社にはない圧倒的な強み。

4-2. Square(スクエア) vs Airペイ:対応ブランド数と手数料率で比較

リクルートが提供する「Airペイ」は、対応する決済ブランドの豊富さが最大の武器です。

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比較項目Square(スクエア)Airペイ
月額費用完全無料完全無料
カード手数料2.5% (中小企業向け)2.48%~3.24% (中小企業向け)
対応ブランド数約42種以上約71種以上
QR決済手数料3.25%0.99%~3.24% (COIN+は0.99%)
振込手数料完全無料完全無料
入金サイクル最短翌営業日月3~6回
対応OSiOS / AndroidiOSのみ (iPad/iPhone必須)

【分析と結論】

Airペイがおすすめな人

  • インバウンド需要や多様な顧客層を狙う事業者: UnionPay(銀聯)やWeChat Payなど、海外の決済サービスにも幅広く対応。
  • すでにiPad/iPhoneを業務で使っている事業者: AirペイはiPad/iPhoneが必須です。

Square(スクエア)がおすすめな人

  • 主要な決済手段で十分な事業者: 日本国内で主に使われる決済方法はSquare(スクエア)でほぼカバー可能。
  • Androidユーザーや、端末を選びたい事業者: Square(スクエア)は専用端末のほか、手持ちのAndroidスマホでも決済(Tap to Pay)が可能。

4-3. 比較まとめ:手数料・機能・入金速度で見る総合力判定

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比較項目Square(スクエア) (バランス型)STORES 決済 (特化型)Airペイ (網羅型)
初期費用4,980円~19,800円 (条件により0円)0円 (iPad/iPhoneは自己負担)
月額費用0円0円 or 3,300円0円
カード手数料2.5%1.98%~2.48%2.48%~
交通系IC手数料3.25%1.98%3.24%
振込手数料0円条件付き有料0円
入金サイクル最短翌日月1回月3~6回
強み入金速度とトータルコスト交通系ICと低手数料プラン対応ブランド数の多さ

5章. Square(スクエア)の決済手数料を賢く節約するための3つのステップ

Square(スクエア)の決済手数料を賢く節約するための3つのステップ

5-1. ステップ1:手数料込みの売上をシミュレーションする

まずは、手数料があなたのビジネスの利益にどれだけ影響を与えるか、数字で正確に把握することから始めましょう。

【シミュレーション例】月商100万円のカフェの場合

  • 売上内訳:
    • クレジットカード決済 (手数料2.5%): 60万円
    • 電子マネー/QR決済 (手数料3.25%): 40万円
  • 手数料計算:
  • 最終的な入金額(手取り): 1,000,000円 – 28,000円 = 972,000円

このように、月商100万円でも、手数料だけで28,000円が差し引かれます。この数字を把握しているか否かで、価格設定や利益計画の精度が大きく変わってきます。

筆者の失敗談

私がコーヒースタンドを開業した当初、このシミュレーションを甘く見ていました。「売上100万円だ!」と喜んだのも束の間、実際の入金額を見て「あれ、思ったより少ない…」と焦った経験があります。この2〜3%の差が、日々の資金繰りに重くのしかかることを痛感しました。

事業計画を立てる際は、必ず手数料を織り込んだ「手取り額」で考えるようにしてください。

5-2. ステップ2:管理画面で決済手数料の明細を確認する方法

Square(スクエア)の優れた点の一つは、手数料の透明性が非常に高いことです。Square(スクエア)の管理画面(Square(スクエア)データ)を使えば、いつ、どの取引で、いくら手数料が引かれたのかを簡単に確認できます。

【確認手順】

  1. PCまたはアプリでSquare(スクエア)データにログインします。
  2. 左側のメニューから「レポート」を選択します。
  3. 「売上サマリー」を開くと、期間内の総売上、返金、純売上と並んで「手数料」の合計額が表示されています。
  4. さらに詳細な取引ごとの手数料を確認したい場合は、メニューから「取引」を選択し、各取引をクリックすれば、売上額と差し引かれた手数料が一目瞭然です。

この機能を定期的にチェックすることで、会計処理が格段に楽になるだけでなく、「どの決済方法が多く使われているか」「どの曜日にカード決済が多いか」といったデータ分析にも活用でき、マーケティング戦略のヒントを得ることも可能です。

5-3. ステップ3:【年商3,000万円超の事業者向け】手数料の引き下げを個別交渉する

もしあなたのビジネスが順調に成長し、年間のキャッシュレス決済額が3,000万円を超える規模になったら、さらなるコスト削減のチャンスです。Square(スクエア)では、大規模事業者向けに決済手数料の個別交渉に応じています。

  • 対象者: 年間のキャッシュレス決済総額が3,000万円を超える事業者。
  • 申込方法: Square(スクエア)公式サイトの問い合わせページから、手数料に関する相談が可能です。
  • 引き下げ実績例: 公式サイトでは、年間決済額6,700万円の小売業者が、手数料率を3.25%から2.97%に引き下げた事例などが紹介されています。

事業規模が大きくなるほど、0.1%の手数料率の違いが年間の利益に与えるインパクトは甚大です。対象となる事業者は、ためらわずに交渉を申し出ることを強くお勧めします。

売上規模に応じた手数料対策とフランチャイズ成功戦略は『フランチャイズオーナーが失敗する主な原因とは?事例から学ぶ悲惨な結末を避ける方法!』に詳しくまとめています。

第6章. Squareの決済手数料に関してよくある疑問や質問

6-1. Q:決済手数料に消費税はかかりますか?また、経費計上できますか?

A:Square(スクエア)の決済手数料は「非課税」で、全額「経費」として計上できます。

クレジットカード決済手数料は、金融サービスの提供と見なされるため、消費税法上「非課税取引」となります。したがって、Square(スクエア)に支払う決済手数料に消費税はかかりません。

また、この手数料は事業を運営するために必要なコストですので、会計上は「支払手数料」などの勘定科目を用いて、全額を経費として計上することが可能です。確定申告の際に、忘れずに計上しましょう。

6-2. Q:振込手数料は本当に無料ですか?入金サイクルを教えてください。

A:はい、金融機関を問わず完全に「無料」です。入金サイクルは業界最速水準です。

多くの決済サービスでは、売上金の振込時に1回あたり200円程度の振込手数料がかかりますが、Square(スクエア)はこれが完全に無料です。月に何度も入金があっても手数料は一切かかりません。

入金サイクルは、登録する銀行口座によって異なります。

  • 三井住友銀行・みずほ銀行: 決済日の最短翌営業日に入金。
  • その他の金融機関: 毎週水曜日で締め、同週の金曜日に合算で入金。

この入金スピードと振込手数料無料の組み合わせは、日々のキャッシュフローを重視する中小企業や個人事業主にとって、他社にはない大きなメリットです。

6-3. Q:お客様に手数料を上乗せして請求しても良いですか?

A:いいえ、絶対にできません。これは明確な「規約違反」です。

「カードで支払うなら手数料分3%上乗せします」といった対応(チャージオン)は、VisaやJCBといった国際カードブランドの加盟店規約で固く禁じられています。もちろん、Square(スクエア)の利用規約でも同様に禁止されています。

これは、現金払いのお客様とカード払いのお客様を公平に扱うためのルールです。もしこの規約違反が発覚した場合、最悪の場合はSquare(スクエア)との契約を解除され、キャッシュレス決済が利用できなくなるリスクがあります。

手数料は事業者が負担すべきコストであると認識し、必ず販売価格に含めておくようにしましょう。

6-4. Q:決済をキャンセル・返金した場合、決済手数料は戻ってきますか?

A:いいえ、一度発生した決済手数料は戻ってきません。

お客様の都合などで取引をキャンセルし、売上を全額返金(払い戻し)した場合でも、その取引で一度発生した決済手数料はSquare(スクエア)から返還されません。これは、決済処理そのものは正常に行われており、そのシステム利用料として手数料が確定しているためです。

返金処理は、あくまでその決済が完了した後の手続きという位置づけになります。ただし、Square(スクエア)側で返金処理を行う際に追加の手数料(払い戻し手数料)がかかることはありません。

返品やキャンセルが多い業態の事業者は、このルールをあらかじめ理解しておくことが重要です。

第7章. Square(スクエア)の導入は決済手数料以上の価値がある!

ここまで、Square(スクエア)の最新手数料から他社との比較、そして賢い管理方法まで、多角的に解説してきました。最後の章では、これまでの情報を総まとめし、あなたのビジネスに本当にSquare(スクエア)が最適なのかを最終判断するためのチェックリストと、導入を決めた方が次にとるべき具体的なアクションを分かりやすく提示します。

7-1. あなたのビジネスにSquare(スクエア)が最適か?最終判断5つのポイント

数ある決済サービスの中から最適なものを選ぶのは簡単ではありません。以下の5つの質問に「YES」が多くつくほど、あなたのビジネスとSquare(スクエア)の相性は良いと言えるでしょう。

1. 「とにかく固定費をゼロにしたいか?」

Square(スクエア)は、月額固定費や解約金が一切かかりません。さらに、売上金の振込手数料も金融機関を問わず完全に無料です。売上がない月のコストは0円。これは、事業の立ち上げ期や、売上に波があるビジネスにとって最大の安心材料となります。

2. 「キャッシュフロー(資金繰り)を最優先したいか?」

三井住友銀行・みずほ銀行なら最短翌営業日に入金されるというスピードは、他社を圧倒するSquare(スクエア)最大の強みです。手元の資金に常に余裕を持たせ、仕入れや経費の支払いをスムーズに行いたい事業者にとって、これ以上ないメリットと言えます。

3. 「決済以外の無料ビジネスツールもフル活用したいか?」

Square(スクエア)の価値は決済だけにとどまりません。高機能なPOSレジ、在庫管理、顧客管理、そして追加費用なしで始められるネットショップ機能まで、事業の成長を支えるツールがすべて無料で提供されます。これらを個別に契約すれば数万円のコストがかかることもあり、トータルでのコストパフォーマンスは計り知れません。

4. 「シンプルで透明性の高い料金体系を求めているか?」

かかる費用は、売上があった時の決済手数料のみ。手数料率は決済シーン別に数種類だけで、複雑な条件や隠れた費用は一切ありません。誰でも直感的にコストを把握できるシンプルさは、日々の経営管理を容易にします。

5. 「導入までのスピードと手軽さを重視するか?」

オンラインでの申し込みは5分程度で完了し、審査もスピーディーです。審査が通れば、手持ちのスマホと4,980円のカードリーダー一つですぐにでもキャッシュレス決済を始められます。思い立ったらすぐに行動に移せる手軽さは、ビジネスチャンスを逃しません。

7-2. 5分で完了!Square(スクエア)アカウントの無料作成から利用開始までの流れ

もし、先ほどのチェックリストであなたのビジネスとの相性の良さを感じたなら、ぜひこのまま導入プロセスに進んでみましょう。驚くほど簡単な3ステップで、あなたのビジネスは新たなステージへと進みます。

STEP
無料アカウントを作成する(所要時間:約5分)

まずはSquare(スクエア)の公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを設定して無料アカウントを作成します。この段階では費用は一切かかりません。必要なのはメールアドレスだけです。

STEP
事業情報を入力し、審査を受ける

次に、画面の指示に従って事業内容(個人事業主/法人)、代表者情報、売上の入金先となる銀行口座などを入力します。すべての情報を入力し終えたら、申請ボタンを押して審査を待ちます。審査は最短即日で完了の連絡が届きます。

STEP
決済端末を選んで、利用を開始する

審査通過のメールが届いたら、いよいよ利用開始です。あなたのビジネススタイルに合わせて決済端末を選びましょう。

  • とにかく低コストで始めたい: Square(スクエア)リーダー(4,980円)
  • レシートも出したい: Square(スクエア)ターミナル(39,980円)
  • 高機能なレジが欲しい: Square(スクエア)レジスター(84,980円)

端末が手元に届けば、アプリをダウンロードしてログインするだけ。その日から、あなたのお店でクレジットカードや電子マネー、QRコード決済が使えるようになります。

7-3. 【この記事の最終結論】

Square(スクエア)は、単に決済手数料が安いだけのサービスではありません。月額・振込手数料ゼロという徹底したコストの透明性、業界最速の入金サイクル、そして無料で使える豊富なビジネスツール群を兼ね備えた、中小企業や個人事業主の成長を本気で支援するビジネスパートナーです。

2025年1月からの手数料2.5%への統一は、まさにその姿勢の表れと言えるでしょう。キャッシュレス決済の導入を検討しているすべての事業者にとって、Square(スクエア)は最有力候補の一つとして、真剣に検討する価値があります。

この記事が、あなたのビジネスの未来を切り拓く一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

鵜飼 あきひろのアバター 鵜飼 あきひろ 株式会社Grill 取締役/店舗経営・集客コンサルタント

2014年にオイシックス株式会社で海外事業を担当後、香港・中国現地法人の社長に就任。
2017年に起業した株式会社Emooveでは代表として事業を成長させ売却・EXIT。
現在は株式会社Grillの取締役COOとして複数の飲食店舗を経営する傍ら、現場目線で成果の出る集客支援に取り組んでいる。
豊富な実践経験と経営視点を活かし、小さなお店の“ファンづくり”をサポートするのが信条。

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