【一覧で比較】クレジットカード決済の加盟店手数料の相場や目安を一覧にして徹底解説!

【一覧で比較】クレジットカード決済の加盟店手数料の相場や目安を一覧にして徹底解説!
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目次

第1章. クレジットカード決済における加盟店手数料とは?

クレジットカード決済における加盟店手数料とは?

1-1. 加盟店手数料の基本構造と支払い義務

クレジットカード加盟店手数料とは、店舗(加盟店)がクレジットカード会社や決済代行業者に対して支払う手数料のことです。店舗がクレジットカード決済を導入すると、商品の販売価格から一定の割合が手数料として差し引かれ、その残額が店舗に入金されます。例えば決済手数料が3%で1,000円の決済があれば、店舗には970円が入る仕組みです。

この手数料には、カード会社、ブランド(VISAやMasterCard)、決済代行会社、アクワイアラー(加盟店契約会社)など、複数のプレイヤーが関与しています。

加盟店手数料は、クレジットカード決済の利用によって店舗が負担すべき基本コストであり、複数の関係者による取り分で構成されている仕組みを理解しておく必要があります。単なる費用ではなく、利便性や集客力の対価であるという視点を持つことが重要です。


1-2. クレジットカード支払いで加盟店が手数料を負担する理由

「なぜ利用者ではなく店舗が加盟店手数料を負担するのか?」これは多くの経営者が疑問に思う点です。答えはシンプルで、カード会社は利用者の利便性を最大化するため、店舗側にコストを担わせているからです。カード決済は現金よりも高額購入が促進される傾向があるため、導入によって店舗側も恩恵を受けると考えられています。

また、消費者保護の観点から、カード払いの方が返品保証やセキュリティ対策が手厚くなっており、その分のコストも店舗が負担する構造になっています。

専門家コメント:

「日本では“店舗側が加盟店手数料を持つ”のが暗黙の了解となっています。米国では利用者が一部を負担する“サーチャージ制”もありますが、日本では法的・文化的な障壁があります」
(キャッシュレス推進協議会 調査員・金田氏)

クレジットカード手数料を店舗が負担する背景には、消費者保護や決済インフラ維持の必要性があるため、その仕組みを正しく把握し、導入に対する納得感を持てるようにしておく必要があります。

第2章. 【業種別・サービス別】クレジットカードの加盟店手数料の相場と一覧表で比較!

【業種別・サービス別】クレジットカードの加盟店手数料の相場と一覧表で比較!

2-1. クレジットカード加盟店手数料の一般的な相場

クレジットカードの加盟店手数料は、契約内容や業種、使用する決済代行サービスによって異なりますが、一般的には2.5%〜3.5%が相場とされています。中小規模店舗では3%前後、大手チェーンでは交渉力により2.0%以下に抑える例もあります。

規模相場の目安
小規模店舗2.8〜3.5%
中規模(複数店舗)2.5〜3.0%
大手チェーン1.5〜2.5%

筆者体験談:

スタンド型のテイクアウト専門店を経営していた時、最初の決済手数料は3.2%。決済代行サービスを「STORES 決済」に変えたことで2.98%に削減でき、年間で約8万円の経費圧縮に成功しました。

加盟店手数料の相場は一般的に2.5〜3.5%程度であるため、自社の業種・規模・交渉力に応じて適切な水準を把握し、安易に高率で契約しないための比較検討が必要です。


2-2. 業種別の加盟店手数料相場一覧

業種によってもリスクや取引単価が異なるため、加盟店手数料は変動します。以下に業種別の目安をまとめます。

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業種手数料相場
飲食店2.5〜3.5%
小売業2.0〜3.0%
美容・サロン3.0〜3.8%
医療・クリニック2.2〜3.0%
EC(ネットショップ)3.0〜4.0%

業種によって手数料率に大きな差があるため、自店舗の業態に応じた平均値を事前に調査し、業界相場を踏まえて契約条件を見直すことが重要です。


2-3. 大手決済サービス12社の手数料・機能比較一覧

以下に代表的な決済サービスの加盟店手数料を一覧にしました(2025年6月時点・公式情報より)。

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サービス名決済手数料初期費用月額費用入金スピード主なメリット
Square2.5%0円0円最短翌営業日スマホ連携/操作簡単/高評価POSあり
Airペイ2.95%〜0円0円月6回無料振込QR/電子マネー対応が豊富/0円導入可
stera pack1.98%〜0円0円翌営業日大手SMBC系で安心/端末機能が豊富
STORES 決済2.98%〜端末あり0円最短3営業日スマホ連携/アプリ管理が便利
PayCAS Mobile2.48%〜端末必要0円月2回レシート一体型/コンパクト端末
JMS Webプラン2.7%〜0円0円月1回医療・介護に強い/安心の実績
楽天ペイ(実店舗)3.24%〜端末あり0円月2回楽天ユーザー多/楽天ポイント連携可
Square ターミナル2.5%端末:29,980円0円翌営業日プリンタ内蔵/スタンド型運用に最適
VEGA3000(NTTデータ)約3.2%要問合せ要問合せ月1回NTT系安心/電話対応あり
Uペイ3.24%〜要問合せ要問合せ月1〜2回地銀との連携に強み/地方でも対応可
Coiney(STORES旧名)2.98%端末:19,800円〜0円3営業日モバイル中心/サロンや移動販売向け
Times PAY3.24%〜0円〜0円〜月2回駐車場連携・施設ビジネス向け

専門家のアドバイス:

「安さだけで選ぶとサポート体制やトラブル対応に不安が残るケースも。費用だけでなく“解約のしやすさ”や“業種特化型機能”も選定の鍵です」
(IT導入支援アドバイザー・篠原氏)

サービスごとの加盟店手数料や費用構成を一覧で比較し、単純な手数料率の安さだけでなく、入金スピードや解約条件、サポート体制などを含めて総合的に選定する必要があります。

2-4. クレジットカード以外の決済手段と加盟店手数料の比較一覧(QR・電子マネー)

カード決済以外にも、スマホ決済(QRコード)や電子マネー決済のニーズは拡大しています。それぞれの加盟店手数料と特徴を把握し、多様な顧客に対応する決済環境を整えることが重要ですので一覧にしました。

◉ QRコード決済の主な比較表

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サービス名決済手数料入金サイクル主な特徴
PayPay1.60%〜月2回/月末締め翌月15日払いなど利用者数国内No.1、加盟店数も最大規模
楽天ペイ3.24%〜月2回楽天IDとの連携でリピーター誘導に強み
d払い3.24%〜月1〜2回ドコモユーザーに強い訴求力
LINE Pay2.45%〜月2回若年層に人気、LINE公式アカウント連携あり
au PAY3.25%前後月1回au経済圏の顧客獲得に有効

◉ 電子マネー決済の主な比較表

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サービス名決済手数料対応端末特徴
Suica/PASMO/ICOCA など約3.0%前後交通系IC対応端末通勤客・高齢層に利用されやすい
iD/QUICPay約2.8〜3.3%非接触IC端末スマホ連携型で支払いがスムーズ
楽天Edy約3.2%前後Edy端末ポイント付与でリピート率UP
nanaco/WAON約3.0%〜コンビニ/小売向け特定チェーンでの利用が多い

導入のポイント:

  • QRコード決済は“アプリ利用者層”と合致するかをチェックすることが重要です。
  • 電子マネーは少額決済やスピード重視のレジに向いており、POSとの連携で効率化できます。

第3章. クレジットカード決済で加盟店手数料以外に発生する費用とは?

クレジットカード決済で加盟店手数料以外に発生する費用とは?

3-1. 初期費用(端末代・導入費)

カードリーダーや決済端末は、端末価格として2〜5万円が相場です。ただし、SquareやAirペイのように無料キャンペーンを実施しているサービスも多くあります。契約時の登録料や審査費用は基本的に無料ですが、一部高機能端末では有料になるケースもあります。

筆者の経験談:

STORES 決済を導入した際、端末価格が19,800円かかるところ、キャンペーンで無料提供され、実質初期費用0円で導入できました。

初期費用は端末代や導入費を含みますが、加盟店手数料を比較するだけではなく、キャンペーンを活用することで実質無料で導入できる場合もあるため、導入タイミングやキャンペーン情報を事前に確認すべきです。


3-2. 月額費用(システム使用料・保守費)

最近の決済サービスは月額固定費無料のプランが主流ですが、以下のような例外もあります:

  • 月額980円:高機能POSレジとの連携オプション
  • 月額1,500円:売上レポートやクラウド会計との自動連携機能付き

とくに複数店舗を管理したい事業者は、有料プランのメリットも考慮する価値があります。月額費用の有無やその内容を確認し、自店舗に必要な機能との兼ね合いで、有料プランのコストパフォーマンスも含めて判断することが求められます。

毎月のコスト感やランニング費用を全体で見直したい方には、『飲食店で毎月かかるランニングコストの内訳と目安!効果的なコスト削減方法まで大公開!』の記事がおすすめです


3-3. トランザクション・取消処理費用

1回あたりの決済(トランザクション)には、0〜20円の処理料が発生するケースがあります。また、返品・キャンセル時の取消処理にも同様の費用がかかることがあります。頻繁に返品が発生する業態では特に注意が必要です。

トランザクション手数料や取消処理料など、発生頻度は低くても累積コストになり得る項目を見逃さず、業態に応じて発生リスクを把握しておくことが必要です。


3-4. 振込手数料と入金サイクル

サービスによっては振込ごとに加盟店手数料(例:330円/回)が発生するため、入金回数が多いとコストが膨らみます。Airペイは月6回まで無料、Squareは無条件で翌日入金無料など、条件をよく確認して選びましょう。

口コミ紹介(30代・雑貨店経営):

「月商50万円のうちカード決済が8割なので、振込手数料が重く感じてました。Airペイに変えて、月6回の無料振込になっただけでも大きな差です」

振込手数料と入金頻度は資金繰りに直結する要素であるため、売上規模と振込回数を踏まえて、費用がかかりすぎないサービスを選ぶべきです。

決済端末のスペックや機能面の違いも気になる方は、『【2025年最新版】オールインワン決済端末を徹底比較!コスパ最強のおすすめ端末8選もご紹介!』の記事もおすすめです。

第4章. お店にクレジットカード決済を導入するメリットとデメリット

お店にクレジットカード決済を導入するメリットとデメリット

4-1. 加盟店手数料を払ってもクレジットカート決済を導入すべき理由

「加盟店手数料がかかるのに、なぜわざわざクレジットカード決済を導入するのか?」
この問いに対して、実店舗経営者の多くが導入を進めるのには明確な理由があります。主なメリットは以下の通りです。

店舗側の主なメリット

  • 【売上UP】現金に比べて単価が高くなる傾向あり
  • 【集客力】“現金不可”だと離脱されやすい
  • 【効率化】現金管理の手間・ミス・釣り銭不足がなくなる
  • 【インバウンド対応】外国人観光客の受け入れに必須

特に近年では「現金を持ち歩かない」若年層や「支払いを分散したい」高額購入者にとって、カード対応の有無は購買行動に直結します。

筆者の実体験:

以前、ランチ平均客単価950円のカフェで、カード決済導入後の3か月間に「1,200円以上の注文」が1.6倍に増加。現金を気にしないオーダーが増えた結果、売上が月5万円以上アップしました。

クレジットカード決済は加盟店手数料が発生するものの、売上増・業務効率化・顧客満足向上などの利点が上回るケースが多く、コストではなく“集客投資”として導入を検討する必要があります。


4-2. 加盟店のデメリット・注意点とその回避法

もちろん、クレジットカード決済にもデメリットは存在します。

よくある加盟店の導入リスク

  • 手数料負担が重く感じる(月商が低い場合は特に)
  • 通信トラブル時の決済不能リスク
  • 導入後の解約手続きが複雑な業者もある
  • POSや会計ソフトとの連携に追加費用がかかる

これらのリスクは、導入前にサービス内容をしっかり比較し、キャンペーン内容やサポート体制、契約期間などを精査することで回避可能です。

加盟店のデメリットやリスクを最小限にするためには、契約内容の精査と運用体制の設計が不可欠であり、トラブルを未然に防ぐ仕組みづくりが重要です。

第5章. クレジットカード決済サービス一覧とお店ごとの最適な選び方

クレジットカード決済サービス一覧とお店ごとの最適な選び方

5-1. 店舗形態・業種ごとの最適解一覧

クレジットカード決済は「すべての業種に同じサービスが最適」とは限りません。業種や店舗運営スタイルにより適切なサービスが変わってきますので一覧にしました。

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業種・業態おすすめサービス選定理由・特徴
飲食店(小規模)Square, Airペイ導入無料、POS連携、翌日入金、会計アプリとの相性が良い
カフェ/テイクアウト専門stera tap, STORESタッチスマホ型で省スペース。電源不要で屋外出店にも適応
美容院・エステSTORES 決済, ROBOT PAYMENT顧客リピート型に強い/定期課金や予約管理との連携が可能
医療・整体・クリニックJMS Webプラン, PayCAS安定した信頼性と個人情報の取り扱いに強み/医療業界対応実績あり
小売・雑貨・アパレルSquare, stera pack在庫連携・売上管理・POS機能の連携がしやすい
教室・スクール・習い事会費ペイ, ROBOT PAYMENT月謝・定期課金・会員管理が一体化できるサービスが最適
屋外イベント/マルシェSquareタッチ, stera tap持ち運び・通信機器不要。即時決済対応で移動販売にも対応
EC・ネットショップPAY.JP, GMOペイメント, VeriTransAPI連携・継続課金・セキュリティ対応に優れた業者が適している

専門家のコメント:

「“何を重視するか”を明確にしてから選ぶことが大切。手数料率の安さに目を奪われがちですが、操作性・サポート体制・入金の早さも見逃せません」
(経営改善コンサルタント・吉田陽介氏)

店舗形態や業種に応じて適した決済サービスを選定するためには、機能面・対応ブランド・端末の操作性などを事前に比較し、自社に合うプランを見極める必要があります。

手数料の安さや多機能性で注目されているstera packについては、『stera pack(ステラパック)とは?その特徴や評判、導入費用から決済手数料まで完全解説!』の記事で詳しく解説しています

5-1-1. スマホがそのまま端末になる“タッチ決済”対応サービス一覧

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サービス名対応方式決済手数料導入費用対応カード主な特徴
stera tapNFCタッチ1.98%〜0円VISA/MasterCard 等スマホアプリ+端末なし運用/最短15分で開通
Square スマホでタッチ決済NFCタッチ2.5%0円VISA/MasterCard 等スマホだけでOK/月額0円/プリンタ不要
Ariペイ タッチiPhone NFC3.0%前後0円VISA/JCB/AMEX 等iPhone専用/非接触決済に特化
STORES タッチNFCタッチ2.98%〜アプリ内設定VISA/MasterCard 等STORES連携で一元管理が可能

5-2. 月額0円・端末無料などお得なサービス比較一覧

コストを抑えて導入したい方には、以下の一覧でまとめたような“0円スタート”サービスが有力候補となります。

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サービス名初期費用月額費備考
Square0円0円持ち運び可能。スマホ連携型
stera pack0円0円手数料1.98%、プリンタ内蔵端末
Airペイ0円0円審査あり・月6回無料入金

加盟店手数料だけでなく、初期費用や月額費用を抑えたい場合は、無料キャンペーンや0円スタートのサービスを積極的に活用し、導入コストを最小化する戦略を取るべきです。

5-3. 複数サービスの併用はありか?

近年では、1つの端末で複数決済手段(クレジットカード・電子マネー・QRコード)に対応できる「オールインワン型」のサービスが増えています。とはいえ、特定用途ではサービスを分けるのも有効です。

併用メリット:

  • 予備機能としてのバックアップになる
  • 特定決済(例:楽天ペイ)に強い集客が可能
  • 複数チャネルでの分析や会計連携が分散できる

注意点:

  • 複数契約による運用・管理の煩雑化
  • 加盟店契約や費用体系が混在すると経理が複雑に

複数の決済サービスを併用する場合は、運用負担や経理業務の複雑化に注意しつつ、バックアップ体制や決済多様化のメリットを最大限活かす設計が必要です。

個人事業主でキャッシュレスを導入したい方は、『個人事業主のキャッシュレス決済導入なら!絶対おすすめな端末5選と選び方を徹底解説!』の記事も参考にどうぞ。

第6章. キャッシュレス時代におけるクレジットカード決済導入の重要性

6-1. 利用者側の心理と購買単価への影響

消費者心理において「現金が減る感覚」と「カードで支払う感覚」には大きな差があります。
特に高額商品ではカード払いの方が“心理的な壁”が低く、購買に踏み切りやすい傾向があります。

消費者の声(20代・女性):

「洋服を買うとき、現金だとつい予算を気にして買い控えてしまいます。でもカードなら2着まとめて買うこともあります」

また、「キャッシュレス対応の店は信用できる」「支払いがスマートで気持ちいい」といった印象を持たれることも多く、ブランディング効果にもつながります。

クレジットカード決済には、現金よりも購買意欲を後押しする心理的効果があるため、店舗側はその特性を理解し、加盟店手数料を払ってでも客単価の向上に繋がる支払い導線を整備するべきです。


6-2. 現金派とのバランスの取り方

とはいえ、すべての顧客がキャッシュレスを望んでいるわけではありません。特に高齢層や習慣的に現金派の人にとっては、カード非対応の店の方が安心感があるケースもあります。

対応例:

  • 「現金・クレカ・QR決済すべてOK」の表記で柔軟性をアピール
  • レジ前で選択肢を明示する
  • キャッシュレス利用を促すポイント還元キャンペーンなども有効

現金派の顧客にも配慮した決済環境を提供することで、機会損失を防ぎながらキャッシュレスへの移行を自然に促進する対応が求められます。


6-3. 将来の売上・人手不足対策としての投資効果

近年の人手不足・人件費高騰の影響で、セルフ会計・非接触決済の重要性が急上昇しています。クレジットカード対応はその第一歩です。

投資効果の視点:

  • レジ締め作業が簡略化 → 月20時間以上の人件費削減
  • 繁忙時のレジ待ち解消 → 回転率向上
  • スタッフ教育の負担軽減 → オペレーションの安定化

事例(居酒屋チェーン・5店舗):

stera pack導入後、1日あたり平均2名分のレジ作業が不要に。年間で約240万円の人件費を削減しました。

クレジットカード決済は、省人化・レジ効率化・人件費削減といった中長期的な経営改善につながるため、単なる決済手段ではなく戦略的な投資として位置づける必要があります。

6-4. 分割払いや後払い決済の導入で売上を伸ばす方法一覧

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サービス名主な対象手数料目安導入のしやすさ特徴・強み
Paidy個人ユーザー約3.0%前後○(簡単)翌月一括・分割可。スマホ決済と連携可
GMO後払いEC/実店舗2.9〜4.5%○(審査あり)ECとリアル店舗両対応。導入実績多数
NP後払いEC向け3.6〜5.0%ユーザー認知度が高くリピート効果あり
後払い.com小売・通販要問合せ請求業務代行とセットで提供される
会費ペイ(分割対応可)月額課金事業者約3.0%〜会員制・定期支払いと親和性が高い
Paid(ペイド)BtoB向け取引2.9%〜法人間取引専用の後払いに対応

第7章. クレジットカードの加盟店手数料についてよくある疑問

7-1. クレジットカード手数料の上乗せ請求は合法?

結論から言えば、日本国内では「カード利用時に手数料分を上乗せして請求する」ことは、原則として認められていません。これは多くのクレジットカード会社との加盟店契約において「二重価格表示(サーチャージ)」を禁止しているためです。


7-2. 決済サービスの乗り換えは簡単?

導入済みの決済サービスを乗り換えることは可能ですが、以下の点に注意が必要です:

注意点:

  • POS連携や会計ソフト設定のやり直しが必要
  • 解約時に端末返却・違約金が発生する場合がある
  • 売上データの引き継ぎができないサービスもある

7-3. 現金とクレカの管理をどう分けるべき?

加盟店としてクレジットカード決済を導入すると、売上の管理が複雑化することがあります。特に注意したいのが「現金売上」と「カード売上」の混在による帳簿処理の煩雑さです。

管理のポイント:

  • 振込明細とPOSレポートの突合を毎月実施
  • POSレジで決済種別ごとに売上を分類
  • 日次レジ締めで手数料控除前・後の金額を記録

第8章. クレジットカードの加盟店手数料で失敗しないように理解を深めよう!

クレジットカードの加盟店手数料で失敗しないように理解を深めよう!

ここまでの情報を踏まえ、実際に加盟店として導入を検討する際のステップをまとめます。

導入までの5ステップ

  1. 目的を整理する
     └「売上増」「インバウンド対策」「人件費削減」など目的を明確に。
  2. 費用と機能を比較検討する
     └ 手数料だけでなく、初期費用・入金条件・サポートも含めて比較。
  3. キャンペーン活用で初期費用を抑える
     └ 無料端末や月額0円の特典を積極的に活用。
  4. 複数業者から見積もり・資料請求
     └ Square・Airペイ・stera packなど2〜3社で比較。
  5. 導入後の運用体制を整える
     └ スタッフ教育、レジ締めフローの見直し、会計ソフト連携など。

導入の目的を明確にし、複数の決済サービスの加盟店の条件を総合的に比較したうえで、無料キャンペーンなどを活用しながら、自店に最適な形で導入を進めることが重要です。


導入後にやるべき運用ポイント

  • トラブル時の対応マニュアルを作成
  • 手数料や費用の年間コストを定期確認
  • 顧客の支払い方法の傾向を分析し、対応範囲を広げる(QR決済や電子マネー)

加盟店として導入後は、トラブル時の対応ルール、費用の定期見直し、顧客ニーズに応じた決済手段の拡充を通じて、継続的に運用改善を図ることが求められます。

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この記事を書いた人

鵜飼 あきひろのアバター 鵜飼 あきひろ 株式会社Grill 取締役/店舗経営・集客コンサルタント

2014年にオイシックス株式会社で海外事業を担当後、香港・中国現地法人の社長に就任。
2017年に起業した株式会社Emooveでは代表として事業を成長させ売却・EXIT。
現在は株式会社Grillの取締役COOとして複数の飲食店舗を経営する傍ら、現場目線で成果の出る集客支援に取り組んでいる。
豊富な実践経験と経営視点を活かし、小さなお店の“ファンづくり”をサポートするのが信条。

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