トリミングサロンの開業方法と流れ!必要な準備や資格を一覧でご紹介!

トリミングサロンの開業方法と流れ!必要な準備や資格を一覧でご紹介!
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「いつか自分のトリミングサロンを開業したい」 トリマーとして働く多くの方が、一度は抱く夢ではないでしょうか。しかし、その夢を実現するためには何から手をつければいいのか、どれくらいの資金が必要なのか、どんな資格や手続きが求められるのか、不安や疑問は尽きないものです。

この記事は、多くの先輩オーナーたちから得た知見、そして専門家の協力を得て作り上げた、トリミングサロン開業の「完全ロードマップ」です。この記事を最後まで読めば、あなたが今どの段階にいて、次に何をすべきかが明確になります。単なる情報の羅列ではなく、あなたが読了後すぐに行動に移せるよう、具体的なステップと実践的なノウハウを詰め込みました。

さあ、一緒に夢への第一歩を踏み出しましょう。

目次

第1章 トリミングサロンを開業する流れと必要な準備

第1章 トリミングサロンを開業する流れと必要な準備

トリミングサロンの開業は、情熱だけで成功するほど甘くはありません。まずは業界の現状を正しく理解し、成功のために不可欠なスキルが自分に備わっているかを確認することから始めましょう。この章では、開業準備の第一歩として、市場の将来性と、プロとして成功するための土台となる実務経験について解説します。

1-1. トリミングサロンの将来性と年収の目安

「ペット業界は安定している」とよく言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。結論から言うと、トリミングサロンの需要は今後も安定して続くと予測されます。一般社団法人ペットフード協会の「2023年 全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の飼育頭数は微減傾向にあるものの、1頭あたりの年間支出額は増加傾向にあります。これは、ペットを「家族の一員」と捉え、健康や美容にかける費用を惜しまない飼い主が増えていることの表れです。

しかし、需要が安定しているからこそ競争も激化します。成功するためには、現実的な収益モデルを理解しておくことが不可欠です。開業スタイルによって年収は大きく変動します。

【開業スタイル別・年収シミュレーション(一例)】

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開業スタイル売上(月)経費(月)オーナー手取り(月)年収(目安)
自宅サロン50万円15万円35万円420万円
テナント(1人)80万円45万円35万円420万円
テナント(スタッフ1名)150万円100万円50万円600万円

現役オーナー座談会:開業3年目のリアルな収支

Aさん(自宅サロン): 「初期投資を抑えられたのが最大のメリット。ただ、思ったより光熱費がかさみます。特に夏場のエアコン代と大型犬用ドライヤーの電気代は想定以上でした。利益率を上げるため、高単価のハーブパックを導入し、客単価を800円アップさせることに成功しました。」

Bさん(都内テナント): 「家賃が高い分、集客はしやすいです。一番の誤算は広告宣伝費。オープン景気が落ち着いた2年目に客足が鈍り、Web広告に月5万円以上かける時期もありました。今はリピート顧客の定着に力を入れています。」

このように、売上だけでなく、それぞれのスタイルで異なる「経費」を正確に把握することが、堅実な経営の第一歩です。

【この項目のチェックポイント】
 市場の安定性に安心するだけでなく、具体的な収支計画を立てる重要性を理解する。

1-2. 開業前に積んでおくべきトリマーとしての実務経験

トリミングサロンの開業に必要な公的資格は「動物取扱責任者」のみですが、これはあくまで「開業できる」という最低ラインです。お客様からお金をいただき、大切なペットの命を預かる以上、プロとしての実務経験は絶対に欠かせません。

最低でも2〜3年、できれば多様な犬種が集まる店舗での実務経験を積むことを強く推奨します。なぜなら、開業後に直面する課題のほとんどは、現場でしか学べないことだからです。

【開業前に習得すべき3つのスキル】

  • 高度なトリミング技術: スタンダードなカットはもちろん、流行のスタイル、犬種特有の皮膚・被毛トラブルへの知識と対応力。
  • 的確なカウンセリング力: 飼い主の抽象的な要望を具体的なスタイルに落とし込み、ペットの健康状態も考慮した提案ができる能力。
  • 危機管理・対応能力: トリミング中のペットの体調急変、他の犬とのトラブル、クレームへの初期対応など、不測の事態に冷静に対処する力。

【この項目のチェックポイント】 
技術力、カウンセリング力、危機管理能力の3つのスキルが自分に備わっているか客観的に評価する。

第2章 トリミングサロンの開業に必要な事業計画の作り方

第2章 トリミングサロンの開業に必要な事業計画の作り方

思い描く理想のサロンを現実にするためには、具体的で実現可能な「事業計画」が不可欠です。この計画は、あなたのサロンの設計図であり、金融機関から融資を受ける際のパスポートにもなります。この章では、サロンの根幹となるコンセプトの決定から、勝てる場所を見つけるための市場調査、そして説得力のある事業計画書の作成方法までを解説します。

2-1. 開業スタイル(営業形態)とコンセプトの決定

最初に決めるべきは、どこで、誰に、どのようなサービスを提供するのか、という事業の根幹です。まずは4つの開業スタイルから、自分の資金力やライフスタイルに合ったものを選びましょう。

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開業スタイルメリットデメリットこんな人におすすめ
① テナント・集客しやすい・信頼性が高い・初期費用、固定費が高い・物件探しが大変資金力があり、事業を大きくしたい人
② 自宅・初期費用、固定費が安い・通勤時間ゼロ・集客が難しい・プライベートとの両立まずは小さく始めたい、家庭と両立したい人
③ 出張・訪問・店舗が不要で低資金・エリアを広げられる・移動が大変・天候に左右される体力に自信があり、店舗を持つリスクを避けたい人
④ 施設併設・既存顧客へのアプローチ可・相乗効果が期待できる・自由度が低い・売上ロイヤリティが発生動物病院やペットホテル等との連携を望む人

スタイルが決まったら、次に「コンセプト」を明確にします。これは、数あるサロンの中からあなたの店が選ばれる「理由」を作る作業です。「安くて早い」も一つのコンセプトですが、価格競争に陥りやすくなります。成功しているサロンは、独自の強みを持っています

【コンセプトの具体例】

  • ターゲット特化型: 「シニア犬専門」「大型犬専用」「猫専門」
  • サービス特化型: 「オーガニックシャンプー使用」「送迎サービス付き」「24時間対応」
  • 価値観特化型: 「保護犬割引あり」「売上の一部を動物愛護団体へ寄付」

スタイル別オーナーインタビュー

Cさん(自宅サロン): 「私は『怖がりなワンちゃんのための貸切サロン』をコンセプトにしました。他の犬が苦手なペットでも安心して過ごせる環境が、口コミで評判になりました。自宅なので大きな看板は出せませんが、このコンセプトがSNSで広まり、遠方から来てくれるお客様もいます。」

あなたの技術、価値観、そして地域のニーズを掛け合わせ、独自のコンセプトを作り上げましょう。

【この項目のチェックポイント】 
自分の理想と現実的な条件を照らし合わせ、開業スタイルと他店にはない独自のコンセプトを決定する。

2-2. 市場調査と出店場所(立地)の選定

2-2. 市場調査と出店場所(立地)の選定

どれだけ素晴らしいコンセプトがあっても、それを求める顧客がいない場所で開業しては成功できません。出店場所の選定は、感覚ではなくデータに基づいて行うことが重要です。

【市場調査の具体的なステップ】

  • 商圏の設定: 開業候補地から半径1〜3km圏内など、主なターゲットエリアを定める。
  • 競合調査: Googleマップで「トリミングサロン 〇〇(地名)」と検索し、エリア内の競合店をリストアップ。料金、サービス内容、口コミの数と内容、SNSの更新頻度などを徹底的に調査する。
  • 地域特性の把握: 自治体のホームページで人口動態、世帯構成、犬の登録頭数(※公開されていれば)などを確認。高級住宅街なのか、単身者向けマンションが多いのか、地域の特性を理解する。
  • 現地調査: 実際に候補地を歩き、人通りや車の流れ、駐車場の有無、周辺施設(動物病院、ペット可のカフェなど)を確認する。

専門家コメント:店舗専門の不動産業者 T氏

「トリミングサロンの物件探しで最も注意すべきは『ペット関連施設可』というだけでなく、『防音・防臭』に関する規約です。特に集合住宅の1階テナントなどは、上階の住民とのトラブルに発展するケースが少なくありません。契約前に必ず、犬の鳴き声やドライヤーの音、排水の臭いについて、どこまで許容されるのかを書面で確認してください。また、看板の設置場所やサイズに関する規定も、集客を左右する重要なポイントです。」

これらの調査を通じて、「競合は多いが、シニア犬向けサービスが手薄」「ファミリー層が多いのに、土日の予約が取りにくいサロンばかり」といった、地域における「チャンス」が見つかるはずです。

【この項目のチェックポイント】
データと足で情報を集め、自分のサロンが地域で勝ち残れる場所かを見極める。

2-3. 融資にも必要な事業計画書の作成方法

事業計画書は、あなたの頭の中にあるアイデアを可視化し、第三者に説明するための重要な書類です。特に日本政策金融公庫などから融資を受ける際には、この計画書の説得力が審査の結果を大きく左右します。

【事業計画書の必須項目】

  • 創業の動機: なぜこの事業を始めたいのか、あなたの情熱を伝える。
  • 事業概要・コンセプト: 誰に、何を、どのように提供するのか。2-1で決めた内容を具体的に記述。
  • 市場環境・競合分析: 2-2の調査結果を基に、市場の魅力と競合との差別化ポイントを説明。
  • サービス内容・料金: 提供するメニューと、その料金設定の根拠を示す。
  • 集客方法: SNS、HP、チラシなど、具体的な集客プランを提示。
  • 資金計画: 開業に必要な資金(設備費、内装費など)と、その調達方法(自己資金、借入)を明記。
  • 収支計画: 開業後の売上予測と経費を算出し、利益が出るまでの見通しを示す。客単価×客数で、現実的な売上目標を立てることが重要。

【この項目のチェックポイント】 
情熱と冷静な分析の両輪で、誰が読んでも納得できる具体的で説得力のある事業計画書を作成する。

第3章 トリミングサロン開業に必要な資格と行政手続きとは?

第3章 トリミングサロン開業に必要な資格と行政手続きとは?

トリミングサロンの開業には、法律で定められた資格の取得と、行政への届出が義務付けられています。これらは「知らなかった」では済まされない重要なプロセスです。手続きには時間がかかるものもあるため、事業計画と並行して早めに準備を進めましょう。この章では、複雑な手続きを一つずつ分解し、抜け漏れなくクリアするための手順を解説します。

3-1. 動物取扱責任者の資格要件と取得方法

すべてのトリミングサロン(第一種動物取扱業のうち「保管」)には、事業所ごとに1名以上の「動物取扱責任者」を常勤で配置することが法律で義務付けられています。この責任者になるためには、以下のいずれか1つの要件を満たす必要があります。

【動物取扱責任者の資格要件】

  • 実務経験: 営利目的の動物取扱業の種別において、半年以上の実務経験があること。
  • 学歴: 営利目的の動物取扱業の種別に関連する教育機関(大学、専門学校など)を卒業していること。
  • 資格: 公平性・専門性のある団体が行う試験により、知識・技術を証明する資格を取得していること。

多くのトリマーは「1. 実務経験」で要件を満たすケースが多いですが、未経験から開業を目指す場合は「3. 資格」の取得が一般的なルートとなります。

【主要な認定資格の比較】

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資格名発行団体特徴
JKC公認トリマージャパンケネルクラブ業界での知名度・権威性が高い。C級から師範まで段階があり、取得には時間と技術が必要。
JDA公認トリマー全日本愛犬技術者指導協会実技重視の資格。ライセンス取得のための講習会やセミナーが充実している。
AAV認定サロントリマー検定全国動物専門学校協会動物専門学校の教育内容と連携。動物の健康管理やビジネスマナーも学べる。

どの資格を選ぶべきか迷う場合は、各団体のウェブサイトを確認したり、説明会に参加したりして、自分の目指すトリマー像に合ったものを選びましょう。

【この項目のチェックポイント】 
自分が動物取扱責任者の3つの要件のうち、どれを満たす(または目指す)のかを明確にする。

3-2. 第一種動物取扱業の登録申請

動物取扱責任者の要件を満たしたら、次はサロンを開く自治体の担当部署(保健所や動物愛護センターなど)に「第一種動物取扱業」の登録申請を行います。この登録がなければ、営業を開始することはできません。

【登録申請の基本的な流れ】

  • 事前相談: 申請先の窓口に連絡し、店舗の図面などを持参して施設の構造や設備が基準を満たしているか相談する。
  • 書類準備・提出: 申請書、動物取扱責任者の資格証明、施設の図面、事業計画書などを準備して提出。
  • 施設検査: 担当者が実際に店舗を訪れ、申請内容と相違ないか、基準を満たしているかを確認。
  • 登録証の交付: 審査と検査をクリアすると、登録証が交付される。申請から交付まで1ヶ月以上かかる場合もあるため、内装工事の計画と並行して進めることが重要。

登録には手数料(15,000円程度が一般的)がかかり、5年ごとの更新が必要です。

【この項目のチェックポイント】
 開業予定の自治体の担当部署に必ず事前相談を行い、必要な書類と施設の基準を正確に把握する。

3-3. 税務署への開業届・青色申告承認申請書の提出

個人事業としてトリミングサロンを開業する場合、事業を開始した日から1ヶ月以内に、管轄の税務署へ「個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)」を提出する必要があります。

これは、あなたが事業を始めたことを国に知らせるための手続きです。そして、この開業届と必ずセットで提出したいのが「所得税の青色申告承認申請書」です。

【青色申告の主なメリット】

  • 最大65万円の特別控除: 所得から最大65万円を差し引くことができ、所得税や住民税が安くなる。
  • 赤字の繰越し: 事業が赤字になった場合、その損失を翌年以降3年間にわたって繰り越せる。
  • 家族への給与を経費に: 家族を従業員として雇う場合、その給与を経費(専従者給与)にできる。

青色申告を行うには日々の取引を帳簿に記録する必要がありますが、現在は「freee」や「マネーフォワード クラウド」といった会計ソフトを使えば、簿記の知識がなくても比較的簡単に行えます。

体験談:青色申告を逃しかけた話

開業当初、手続きの多さに追われ、開業届の提出が遅れてしまいました。青色申告承認申請書は、原則として開業日から2ヶ月以内に提出しなければならず、危うくそのメリットを初年度から逃すところでした。年間で10万円以上の節税効果があることを考えると、本当に冷や汗をかいた経験です。これらの書類は、手数料もかからず、郵送やオンライン(e-Tax)でも提出できます。後回しにせず、開業したらすぐに行動に移しましょう。

節税は、利益を最大化するための重要な経営戦略の一つです。必ず覚えておいてください。

【この項目のチェックポイント】 
開業後1ヶ月以内に「開業届」を、2ヶ月以内に「青色申告承認申請書」をセットで税務署に提出する。


第4章 トリミングサロンで必要な開業資金と調達方法

開業準備で最も現実的かつ重要な課題が「お金」の問題です。夢を実現するためには、どれくらいの資金が必要で、それをどうやって準備するのかを具体的に計画しなければなりません。この章では、開業資金のリアルな内訳から、自己資金が少なくても夢を諦めないための資金調達法、そして返済不要の補助金まで、お金に関する全てを解説します。

4-1. 開業資金の内訳(初期費用・運転資金)

トリミングサロンの開業資金は、大きく「初期費用(イニシャルコスト)」と「運転資金(ランニングコスト)」の2つに分けられます。特に初期費用は、開業スタイルによって大きく異なります。

【開業スタイル別・開業資金モデル】

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費目テナント開業(15坪想定)自宅サロン開業(6畳改装)備考
【初期費用】
物件取得費60~120万円0円保証金、礼金、仲介手数料など
内装・外装工事費150~300万円30~100万円給排水、電気、換気、防水工事など
設備・備品費80~150万円50~100万円ドッグバス、ドライヤー、テーブルなど
広告宣伝費10~30万円5~20万円HP制作、チラシ、看板など
初期費用 合計300~600万円85~220万円
【運転資金(3ヶ月分)】
家賃45万円(月15万)
水道光熱費15万円(月5万)9万円(月3万)自宅の場合は増加分を按分
通信費3万円(月1万)3万円(月1万)
消耗品・仕入費15万円(月5万)9万円(月3万)シャンプー、リボン、おやつなど
広告宣伝費9万円(月3万)3万円(月1万)
雑費・予備費15万円(月5万)9万円(月3万)
運転資金 合計102万円33万円最低でも3ヶ月分、できれば6ヶ月分あると安心
【総額目安】402~702万円118~253万円

見積書から見えた想定外の出費

内装業者から最初の見積もりは250万円でした。しかし、工事を進める中で問題が発覚したのです。それは「排水管の勾配不足」。大型ドッグバスの大量の排水に既存の配管が耐えられないことがわかり、床を大きく剥がして配管工事をやり直す必要が生じました。これで追加費用が40万円。見積もりを取る際は、表面的なデザインだけでなく、見えない部分のインフラ(電気容量、給排水能力、換気能力)まで、専門家としっかり確認することが本当に重要だと痛感しました。予算には必ず10〜20%の「予備費」を組み込んでおくことを強くお勧めします。

4-2. 日本政策金融公庫や制度融資による資金調達

自己資金だけでは足りない場合、融資を受けるのが一般的です。なかでも創業者にとって心強い味方となるのが、「日本政策金融公庫」と自治体の「制度融資」です。

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融資制度特徴メリットデメリット
日本政策金融公庫国が100%出資する金融機関。創業者支援に積極的。・無担保、無保証人で借りやすい・金利が低い・審査スピードが比較的速い・提出書類が多い・面談での事業説明が必須
制度融資自治体・金融機関・信用保証協会が連携して行う融資。・金利が非常に低い(自治体の利子補給あり)・自治体によっては専門家派遣などの支援も・関係機関が多く、審査に時間がかかる・信用保証協会の保証料が必要

どちらを利用するにせよ、第2章で作成した「事業計画書」のクオリティが審査を左右します。

まずは日本政策金融公庫の「新規開業資金」に相談し、並行して自治体の商工課などで制度融資の情報を集めるのが効率的な進め方です。

4-3. 開業で活用できる補助金・助成金

融資と違い、原則として返済不要の「補助金・助成金」も積極的に活用したい制度です。トリミングサロン開業で最も活用しやすいのが「小規模事業者持続化補助金」です。

  • 対象者: 常時使用する従業員が5人以下の個人事業主・法人
  • 補助額: 最大50万円(補助率2/3)※申請枠により変動あり
  • 対象経費: 店舗改装費、看板製作費、チラシ作成費、ウェブサイト関連費など、販路開拓のための費用

【注意点】 
補助金は、原則として後払いです。一旦は自己資金または融資で全額を支払い、事業実施後に報告書を提出して、審査を経てから振り込まれます。そのため、補助金を当てにしてギリギリの資金計画を立てるのは非常に危険です。

補助金活用事例:客単価アップに成功

埼玉県のとあるトリミングサロンは、小規模事業者持続化補助金を活用して、高機能のマイクロバブル発生装置(約45万円)を導入しました。事業計画書では、「マイクロバブルによる皮膚改善効果をアピールし、既存顧客にオプションとして提案することで客単価を1,500円向上させる。また、皮膚トラブルに悩む新規顧客を獲得する」という具体的な目標と戦略を提示。結果、見事に採択され、導入後は計画通り客単価アップと新規顧客獲得に成功しました。この事例のように、「何を買うか」だけでなく「それをどう事業成長に繋げるか」を明確に語ることが採択の鍵となります。

補助金は公募期間が限られています。中小企業基盤整備機構が運営する「J-Net21」などで、常に最新情報をチェックしておきましょう。

【この章のチェックポイント】 
リアルな資金計画を立て、融資・補助金の特性を理解し、計画的に資金を準備する。

第5章 トリミングサロンの開業で考えるべき店舗や設備のポイント

第5章 トリミングサロンの開業で考えるべき店舗や設備のポイント

事業計画と資金の目処が立ったら、いよいよ理想のサロンを形にする「ハコ作り」のフェーズです。お客様とペットが安心して快適に過ごせ、かつトリマー自身が安全で効率的に働ける空間作りが求められます。この章では、失敗しないための内装のポイントと、プロが選ぶべき設備について解説します。

5-1. 店舗の内装工事で重要なポイント

トリミングサロンの内装は、単におしゃれであれば良いというものではありません。「動物を扱う施設」としての機能性と安全性が最優先されます。

【内装設計で絶対に外せない4大要素】

  • 動線設計: お客様の受付からカウンセリング、ペットの預かり、トリミング、お返しまでの一連の流れがスムーズになるようにレイアウトする。スタッフルームや在庫置き場との動線も考慮し、作業効率を高める。
  • 床材・壁材: 床は滑りにくく、防水性・耐久性・消臭効果に優れた素材(クッションフロアや塩ビタイルなど)を選ぶ。壁は、腰の高さまで水や汚れに強いパネルなどを貼ると清掃が格段に楽になる。
  • 換気・防音: 動物の臭いや毛がこもらないよう、強力な換気扇の設置は必須。また、ドライヤーの音や犬の鳴き声が外部に漏れないよう、壁に吸音材を入れたり、二重窓にしたりするなどの防音対策は近隣トラブルを防ぐために不可欠。
  • 給排水・電気設備: 大型のドッグバスを設置する場合、十分な給湯能力と排水能力が必要。また、複数のドライヤーを同時に使用しても落ちないよう、電気の契約アンペア数も事前に確認・増設しておく。

店舗デザイナー監修:失敗しない設備配置チェックリスト

□ ドッグバスの周りに、シャンプー類を置く棚やタオル掛けのスペースはあるか?
□ ドライヤーを使う場所の近くに、十分な数のコンセントはあるか?
□ トリミングテーブルの周りは、トリマーが自由に動けるスペース(最低でも周囲1m)が確保されているか?
□ お客様からトリミングスペースが見えるようにするか、見えないようにするか、コンセプトに合っているか?
□ ケージを置く場所は、エアコンの風が直接当たらず、犬が落ち着ける場所か?

特に新米オーナーが見落としがちなのがコンセントの位置と数です。ドライヤー、バリカン、掃除機、レジ、パソコン…と、使う電気機器は想像以上に多いもの。後から延長コードだらけにならないよう、設計段階で細かく指定しましょう。また、低コストでおしゃれに見せるには、照明計画が効果的です。スポットライトで施術スペースを明るく照らし、待合スペースは暖色系の間接照明にするだけで、空間にメリハリが生まれます。

5-2. 必要な設備・備品とその選び方

内装と並行して、サロン運営に必須の設備や備品を揃えていきます。初期投資を抑えたい気持ちはわかりますが、毎日使う主要な設備は、耐久性と機能性を重視して選ぶことが、長期的なコスト削減と業務効率化に繋がります。

【主要な設備・備品リストと選び方のポイント】

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設備名選び方のポイント価格帯(目安)
ドッグバス素材(ステンレスが主流)、深さ・大きさ(大型犬対応か)、高さ(腰への負担)10~40万円
トリミングテーブル昇降方式(油圧式/電動式)、天板のサイズと素材(滑りにくさ)3~15万円
スタンドドライヤー風量・温度調節機能、静音性、安定性5~20万円
ハンドドライヤー風量、軽さ、耐久性1~3万円
バリカンコードレスかコード付きか、パワー、替刃の種類1.5~4万円
ケージ・サークルサイズ、耐久性、掃除のしやすさ1~5万円/台
その他シザー・コーム類、爪切り、シャンプー・リンス、タオル、消毒設備、レジ、PCなど20~50万円

【この章のチェックポイント】 
機能性・安全性を最優先した店舗設計を行い、長期的な視点で耐久性の高い主要設備を選ぶ。

第6章 開業後に向けて!トリミングサロンのおすすめな集客方法!

第6章 開業後に向けて!トリミングサロンのおすすめな集客方法!

どんなに素晴らしいサロンを作っても、お客様に来てもらえなければ事業は成り立ちません。集客は、開業準備と並行してオープン前から始める「攻め」の戦略です。この章では、現代のサロン集客に欠かせないオンライン施策と、地域に根ざすためのオフライン施策を組み合わせた、効果的な集客術を解説します。

6-1. SNS(Instagram・LINE)を活用した集客

今や、トリミングサロンの集客においてSNSの活用は必須です。特に、ビジュアルでの訴求に強いInstagramと、顧客との個別コミュニケーションに強いLINE公式アカウントは、最強の組み合わせと言えます。

  • Instagramの役割: 新規ファン獲得とブランディング
    • 投稿内容: トリミングのビフォーアフター写真・動画(リール)が最も効果的。その他、サロンのこだわり、スタッフの紹介、ペットに関する豆知識などを発信し、専門性と人柄を伝える。
    • 運用ポイント: 開業準備の様子から投稿を始め、「お店ができていく過程」を見せることでオープン前からファンを作る。ハッシュタグは「#トリミングサロン〇〇(地域名)」「#犬のいる暮らし」などを組み合わせ、ターゲットに届くように工夫する。
  • LINE公式アカウントの役割: リピート促進と顧客の囲い込み
    • 活用法: Instagramや店頭で友だち登録を促し、登録特典(初回割引クーポンなど)を用意する。予約受付、キャンペーン告知、定休日のお知らせなどを一斉配信。個別チャットで簡単な相談にも対応し、信頼関係を築く。

バズった投稿の裏側:開業前にフォロワー1,000人達成!

「私たちは、内装工事が始まる3ヶ月前からInstagramアカウントを始動しました。『#ゼロから作るトリミングサロン』というハッシュタグで、壁紙選びや看板デザインのアンケートをストーリーズで実施したところ、多くの未来のお客様が『一緒にサロンを作っている感覚』を持ってくれ、エンゲージメントが一気に高まりました。特に反響が大きかったのは、看板犬(私の愛犬ですが)の日常をリールで投稿したこと。技術やお店の情報だけでなく、『中の人』の顔や想いが見えることが、安心感と親近感に繋がったのだと思います。」

6-2. ホームページとGoogleビジネスプロフィールでの集客

SNSが「出会い」の場なら、ホームページ(HP)とGoogleビジネスプロフィール(GBP)は「信頼」を勝ち取り、実際の来店に繋げるための公式な受け皿です。

  • ホームページの役割: 情報の集約と信頼性の担保
    • 掲載必須コンテンツ: ①料金表、②サービス内容(こだわり)、③スタッフ紹介、④店舗アクセス、⑤予約フォーム、⑥お客様の声。これらが分かりやすく整理されているだけで、お客様は安心感を覚えます。
  • Googleビジネスプロフィールの役割: 地域検索(MEO)での上位表示
    • 「〇〇市 トリミングサロン」と検索した際に、地図と共にお店の情報が表示されるのがGBPです。ここは無料で使える強力な集客ツール。
    • 最適化のポイント: ①正確な情報を登録(店名、住所、電話番号、営業時間)、②写真を豊富に掲載(外観、内観、施術風景、スタッフ写真)、③口コミへの丁寧な返信、④「最新情報」機能での定期的な情報発信。

6-3. チラシや口コミなどオフラインでの集客

Web集客が主流の時代でも、地域に根ざした商売であるトリミングサロンにとって、オフラインの集客活動は依然として重要です。

【効果的なオフライン施策】

  • チラシ・ショップカード:
    • デザイン: サロンの強み(コンセプト)が一目でわかるキャッチーな見出しと、魅力的なビフォーアフター写真を掲載。「ご新規様限定20%OFF」などの特典(オファー)を付けると反応率が上がる。
    • 配布: ポスティングだけでなく、地域の動物病院やペット可のカフェ、ドッグランなどに置いてもらう「設置営業」も有効。
  • 口コミ誘発:
    • 最高のサービスを提供することが大前提。その上で、満足してくれたお客様に「もしよろしければ、お友達にも紹介してください」と一言添える。紹介者・被紹介者の双方にメリットがある「紹介割引」制度は非常に効果的。
  • プレオープンイベント:
    • グランドオープン前に、ご近所の方やSNSで繋がったフォロワーなどを招待し、無料または格安でサービスを体験してもらうイベント。実際にサロンの雰囲気や技術を知ってもらう絶好の機会であり、オープン後の最初の口コミを創出する狙いもある。

効果があったチラシの3要素

私がオープン時に配布したチラシで、特に反響が良かったものの要素を分解します。

  • キャッチコピー: 「もう『うちの子、怖がりで…』なんて悩まない!完全予約制のプライベートサロン、オープン」
  • 写真: 緊張気味だった犬が、トリミング後にはリラックスして笑顔になっているように見えるビフォーアフター写真。
  • オファー: 「このチラシ持参で初回30%OFF!さらに、皮膚に優しいハーブパック(2,000円相当)を無料体験!」

このチラシを近隣のマンションにポスティングした結果、オープン初月の新規客の約4割がチラシ持参のお客様でした。ターゲットに響く言葉と、行動を後押しする強力なオファーが鍵でした。

オンラインとオフライン、両輪での集客活動を計画的に行うことで、安定した顧客獲得を目指しましょう。

【この章のチェックポイント】
 オンラインとオフラインの役割を理解し、それぞれの特性を活かした集客戦略をオープン前から実行する。


第7章 トリミングサロン開業でよくある失敗事例と対策

開業準備を万全に進めても、運営していく中では予期せぬトラブルや壁にぶつかることがあります。しかし、先輩オーナーたちが経験した「失敗」を事前に知っておけば、同じ轍を踏むリスクを大きく減らすことができます。この章では、開業後によくある失敗事例をケーススタディとして学び、その具体的な対策(処方箋)を提示します。

7-1. 失敗例①:資金計画の甘さによる運転資金の不足

最も多く、そして最も深刻な失敗が「資金繰りの悪化」です。特に、オープン景気が落ち着く開業3ヶ月〜半年後にこの問題は顕在化しやすくなります。

【ケーススタディ】 

Aさんは自己資金と融資で500万円を用意し、都内にテナントサロンをオープン。当初の売上予測は月商80万円。しかし、現実は甘くありませんでした。

  • 誤算①: 想定より新規顧客の伸びが悪く、売上は月50万円程度で推移。
  • 誤算②: 夏場の光熱費や消耗品費が想定を上回り、経費は計画より月5万円オーバー。
  • 結果: 毎月10万円以上の赤字が続き、半年後には運転資金が底をつき、廃業の危機に。

この失敗の根本原因は「希望的観測に基づいたどんぶり勘定」です。これを防ぐためには、以下の対策が不可欠です。

  • 保守的な収支計画: 売上は「最低でもこれくらい」という悲観的なシナリオも想定し、それでも事業が継続できる運転資金(最低でも6ヶ月分)を準備しておく。
  • 月次の資金繰り表の作成: 毎月の現金の出入りを正確に把握し、あと何ヶ月事業を続けられるのか(キャッシュフロー)を常に可視化する。会計ソフトを使えば、専門知識がなくても作成可能。
  • 損益分岐点の把握: 「最低でも月に何人のお客様に来てもらえれば赤字にならないか」という損益分岐点を計算し、それを絶対的な目標として意識する。

7-2. 失敗例②:顧客からのクレームと初期対応の遅れ

お客様の大切な家族であるペットを預かる仕事である以上、クレームやトラブルを100%避けることはできません。問題は、それが起きた時に「どう対応するか」です。初期対応のミスが、取り返しのつかない事態を招くことがあります。

【ケーススタディ】

 トリミング中に、暴れたワンちゃんの耳を誤ってハサミで少し切ってしまったBさん。幸い軽傷で、すぐに止血もできました。しかし、動揺したBさんは飼い主へのお迎えの際にその事実を伝えられませんでした。後日、飼い主が傷に気づき、サロンへ不信感を抱き、SNSでその事実を投稿。サロンの評判は一気に落ちてしまいました。

このケースの最大の失敗は「隠蔽」です。どんなに小さなトラブルであっても、誠実かつ迅速な対応が鉄則です。

  • 迅速かつ正直な報告: トラブルが発生したら、まずはお客様に正直に事実を報告し、誠心誠意謝罪する。その上で、状況と今後の対応(動物病院での受診など)を丁寧に説明する。
  • 対応プロセスの標準化: クレーム発生時の対応マニュアルを事前に作成しておく。「①謝罪 → ②事実確認 → ③原因説明 → ④代替案・補償の提示 → ⑤再発防止策の約束」といった流れを決めておけば、パニックにならず冷静に対応できる。
  • 賠償責任保険への加入: 万が一の重大な事故に備え、「動物取扱業者賠償責任保険」や「受託者賠償責任保険」などへの加入は必須。これは、お客様と自分自身を守るためのセーフティーネットです。

実際のクレームと解決策

「お客様の『スッキリめに』というオーダーに対し、サマーカットで短くしすぎたとクレームに」 解決策: カウンセリング時に、言葉だけでなく必ず写真やヘアカタログ、イラストなどを使って「これくらいの長さでよろしいですか?」と視覚的にイメージを共有するプロセスを徹底。施術後にも確認の時間を設ける。

トラブルは、誠実に対応すれば、逆に顧客との信頼関係を深める機会にもなり得ます。

【この章のチェックポイント】 
起こりうる失敗を想定し、資金管理とトラブル対応の具体的な対策を事前に準備しておく。

第8章 開業後にトリミングサロンを成長させるための運営術

無事に開業の日を迎えることは、ゴールではなく新たなスタートラインです。地域に愛され、長く繁盛するサロンであり続けるためには、日々の運営の中で顧客との絆を深め、事業を成長させていく努力が欠かせません。この章では、安定経営の基盤となるリピート戦略と、収益性を高めるための発展戦略を解説します。

8-1. リピート率向上のための顧客管理とサービス

新規顧客の獲得には、リピート顧客の維持に比べて5倍のコストがかかると言われています(1:5の法則)。サロン経営を安定させるには、いかにしてリピーターになってもらうかが最も重要な鍵となります。

その核となるのが「顧客カルテ」です。単なる連絡先ではなく、お客様とペットの情報を蓄積するデータベースとして活用します。

【顧客カルテに記録すべき情報】

  • ペット情報: 名前、犬種、年齢、性格、健康状態、アレルギーの有無、苦手なこと(爪切り、ドライヤーなど)、前回のカットスタイル。
  • 飼い主情報: 名前、連絡先、ライフスタイル、会話の中で出たお悩みや関心事(「最近、涙やけが気になって…」など)。

これらの情報を次回来店時のカウンセリングに活かすことで、「うちの子のことをよく理解してくれている」という絶大な信頼感に繋がります。

8-2. 客単価アップのためのオプションメニューと物販

リピート率が安定してきたら、次のステップは「顧客単価の向上」です。お客様の満足度を高めながら、サロンの収益性を上げるための施策を導入しましょう。

【客単価アップの2大戦略】

  • 高付加価値オプションメニューの導入:
    • 通常のシャンプー・カットに加えて、お客様の悩みを解決するような専門的なメニューを用意する。
    • 例:
      • 皮膚トラブル改善:ハーブパック、マイクロバブル温浴、薬用シャンプー
      • 美容・リラックス:炭酸泉、アロママッサージ、デザインカット
      • デンタルケア:歯磨き、歯石除去(※獣医療行為にならない範囲で)
    • 提案のコツ: カウンセリング時に「最近、皮膚を痒がっていませんか?でしたら、こちらのハーブパックが保湿効果が高くておすすめですよ」と、お客様のお悩みに寄り添う形で提案する。
  • 物販の導入:
    • サロンのコンセプトに合った、こだわりの商品を販売する。
    • 例: オーガニックフード、無添加おやつ、ケア用品(シャンプー、ブラシ)、オリジナルグッズなど。
    • 販売のコツ: 「この子は乾燥肌なので、ご自宅でもこの保湿スプレーを使ってあげると良いですよ」と、施術と関連付けて商品の良さを体験的に伝える。無理な押し売りはせず、あくまで「プロとしてのおすすめ」というスタンスが重要。

成功データ:オプション導入で客単価1,500円アップ!

神奈川県のあるサロンでは、メインの客単価が7,000円前後で伸び悩んでいました。そこで、1回2,000円の「炭酸泉温浴」オプションを導入。導入前に既存顧客へアンケートを実施し、ニーズが高いことを確認した上で、その効果(血行促進、リラックス、消臭)を丁寧に説明したところ、約75%のお客様が利用。結果として、サロン全体の平均客単価が約1,500円向上し、売上全体の20%近くをオプションメニューが占めるようになりました。

お客様の満足度向上と収益アップを両立させることで、サロンはさらに成長していくことができます。

【この章のチェックポイント】
 顧客情報を活用してリピート率を高め、お客様に喜ばれる形で客単価を向上させる戦略を実行する。


トリミングサロンを上手に開業して成功を目指そう!

ここまで、トリミングサロン開業のための8つのステップを解説してきました。計画、手続き、資金、集客、そして運営。やるべきことは多岐にわたり、決して簡単な道のりではないと感じたかもしれません。

しかし、一つ一つのステップを確実にクリアしていけば、夢は必ず現実に近づきます。この記事は、あなたが道に迷った時にいつでも戻ってこられる「地図」のような存在でありたいと願っています。

最も大切なのは、この記事を読んで「わかったつもり」で終わらせず、今日、今すぐにできる小さな一歩を踏み出すことです。それは、競合店のウェブサイトを一つ調べてみることかもしれませんし、日本政策金融公庫のサイトで事業計画書の様式をダウンロードしてみることかもしれません。

その小さな一歩の積み重ねが、数ヶ月後、数年後、あなた自身のサロンのドアを開ける力になります。あなたの挑戦を、心から応援しています。

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この記事を書いた人

鵜飼 あきひろのアバター 鵜飼 あきひろ 株式会社Grill 取締役/店舗経営・集客コンサルタント

2014年にオイシックス株式会社で海外事業を担当後、香港・中国現地法人の社長に就任。
2017年に起業した株式会社Emooveでは代表として事業を成長させ売却・EXIT。
現在は株式会社Grillの取締役COOとして複数の飲食店舗を経営する傍ら、現場目線で成果の出る集客支援に取り組んでいる。
豊富な実践経験と経営視点を活かし、小さなお店の“ファンづくり”をサポートするのが信条。

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